この日も中盤の底でボールを奪い、前線にパスを供給した長谷部。試合後には守備面の課題を語った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[キリンカップ]日本代表1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ代表
6月7日/市立吹田サッカースタジアム
 
 1-2で逆転負けしたボスニア・ヘルツェゴビナ戦をキャプテンの長谷部は次のように振り返った。
 
「(評価は)難しいですね。結局は(相手の)勝負強さと言ったら良いのか、失点は簡単にやられすぎましたし、誰の責任というよりはチームとして守備の面でなかなか行き切れていない部分がありました。特にフィジカルの部分、フィフティフィフティのボールに関しては7、8割向こうに拾われていましたし、そういう局面での1対1で負けていたらサッカーにならない。そこは監督が言っているデュエルというところだと思います」
 
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 デュエルとは“闘い”の意味で、ハリルホジッチ監督が事あるごとに口にする言葉だが、その点で日本は劣っていたと話す。
 
「ボスニア(・ヘルツェゴビナ)は世界でもトップクラスのフィジカルを持ち合わせていますが、今日、2点を取った選手はセリエBでプレーしているわけだし、世界にはあれ以上の選手がゴロゴロいる。改めて自分たちの立ち位置を考えさせられました」
 
 対して、敗戦のなかに収穫はあったのか。この質問には、「うーん、まあ難しいですけど、(9月から始まる)最終予選に向けて、改めて気を引き締められる機会になったことだと思います。勝って勢いよく向かうことも素晴らしいとは思いますが、ここで負けたことによって全員が改めて危機感を持たなくてはいけない。そういう風に考えたいです」と答える。
 
 そして、次のように続けた。
「個人的なことを言えば、こういう(フィジカル的な)戦いはブンデスリーガで慣れていますし、やっていてそんなにやられた感覚はないです。ただ個人というよりチームとして考えた時に負けていることが多かった。そこはこういうゲームをすることで感じられることで、国内でやっている選手は特に感じると思います。そこで危機感を持ってやっていければ良い」

 さらに守備面に関しては、キッパリと弱点を指摘する。
 
「(3月のワールドカップ・2次予選の)シリア戦から考えても、かなりのチャンスを作られていて、この連戦で失点は4。守備の改善は急務だと思います。チームとして(相手に対してプレッシャーに)行けているところと行けていないところが明らかにある。
 
 前の試合(ブルガリア戦で)ではブロックは作れていたと思いますが、取りどころでは上手くはめられなかった。今日は前から行ったが、相手がつながずに蹴ってきて、そこで前の身体の強い選手にキープされたり、落とされたりして、攻撃されました。やればやるほど課題は出てきます。(最終予選で対戦する)オーストラリアは身体が強いし、やらなくてはいけないことはたくさんあります」
 
 課題が噴出した2連戦を終え、最終予選に向けてチームはどう修正していくのか。その先頭を走る長谷部の役割は重要になる。