悲しみの表情を浮かべる浅野に対して、西川は元気づける言葉をかけたという。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[キリンカップ]日本代表1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ代表
6月7日/市立吹田サッカースタジアム
 
 ボスニア・ヘルツェゴビナに1-2で敗れた試合後、終了間際の決定機を逃し、涙する浅野に温かい言葉をかける選手がいた。それはこの試合でゴールマウスを守った西川だ。
 
「本当に良いプレーをしていたよと。最後のワンプレーで打てなかったことを後悔していたようですが、それはそれで今後、彼を大きくするワンプレーだと思いますし、監督も浅野が良い動きをしているから裏を狙えという指示をしていました。試合をとおせば彼は良いアピールができたんじゃないかと思います」
 
 西川にとって浅野は広島時代の後輩にあたる。ともにプレーしたのは2013年の1シーズン(西川は2014年に浦和へ移籍)だけだったとはいえ、後輩が下を向く姿をほっておけなかったのだろう。若き点取り屋を慰め、そしてこの経験がチームのためになると強く感じたとも話す。
 
「(浅野は)みんなに本当にすいませんと言っていました。ただ、気にすることではないし、これが彼にとって良い経験になって、最終予選で活かせれば、チームのためにもなります」
 
 だからこそ、落ち込んでいる暇はないぞと言わんばかりにJリーグでの活躍に期待するのだろう。
 
「自分たちは広島と(試合が)残っているので(6月18日の16節)、彼がJリーグでこの経験を活かしてくるんじゃないかと思っています。去年は彼にやられているので、気を付けたいですし、広島戦には特別な想いもあります(笑)。自分の誕生日でもあるので、運命を感じるんです」
 
 川島という大きなライバルが代表へ復帰し、熾烈なライバル争いを繰り広げるなか、西川にとっても悔しい敗戦になったのは事実だ。それでも「自分としては0で抑えられれば最大のアピールでしたが、結果から学ぶというか、結果は受け入れがたいですが、次につなげたいです」と力強く語る。
 
 この一戦を機にふたりがJリーグでどんな活躍を見せてくれるのか。直接対決は大いに注目にしたい。