不完全主義でOK。自己嫌悪に陥ったときは3ステップで気持ちを切り替えよう

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仕事をする上で、誰もが「後輩から尊敬されたい」「同僚や上司から一目置かれたい」といった“理想の自分”を思い描いているはず。それなのに、後輩にみっともない姿を見せてしまう、先輩に叱責されるなど、“理想の自分”を裏切る出来事が起こると、「なんて私はダメなんだろう」と自己嫌悪に陥ることも。

そんな自己嫌悪の状態のまま放っておくと、どんどん自信を失って本来の力を発揮できなくなるため、さらに失敗を繰り返すようになって自暴自棄になりかねないと、働く女性にアドバイスする書籍を数々執筆してきた有川真由美さんは忠告する。

「自己嫌悪は、長引けば長引くほど深刻になり、やがて自分も他人も認められなくなって追い詰められた気分になってしまいます。『私ってダメだな』と思ったときは、即座に気持ちを切り替えて『そんな私だけど、いいところもある』『すんだことは仕方がない。これからきっとよくなる』と、意識的に開き直ることが大切です」(同)

自己嫌悪の状態から開き直ることは難しそうに思えるけれど、次の3つのことを行えば、次第に簡単に切り替えられるようになるのだそう。
◆完璧主義ではなく不完全主義をめざす

なんでもできるパーフェクトな人ほど素晴らしいと思いがちだけれど、その考えを捨てて、「人は不完全だからこそ人間味がある」という“不完全主義”をめざしてみて。すると、自分のいいところも悪いとこもひっくるめて受け入れられるようになり、失敗しても「これが私」と、不完全な自分を認めることができる。

「不完全主義になると、自分のいいところだけでなく悪いところも愛せるようになります。すると、他人の不完全さも認められるようになり、人に対して寛容な自分に自信を持てるようになるでしょう」(同)

◆「ダメな自分」を笑い飛ばす

不完全主義を一歩進めて、「ダメな自分」を笑い飛ばしてみよう。すると、自分の失敗や欠点が愛おしいもののように思え、「ダメな自分」をポジティブに受け止められるように。また、明るく笑い飛ばすことで、深刻に落ち込んでしまうのを防ぐこともできる。

「『ダメな自分』を笑い飛ばすことは、自分の失敗を客観的に見つめることになります。一歩引いた視点で自分を見つめることによって冷静になれて、平常心を取り戻しやすくなります」(同)

◆「小さな約束」「小さな感謝」「小さな親切」を実行する

自己嫌悪を払拭するには、自分を好きになることが特効薬に。すぐにできる小さなことを目標に掲げてそれを達成したり、なにげないことにも「ありがとう」と言うようにしたり、ささやかな親切をこまめに実行したりすると、「私って結構やるじゃない!」と自分を好きになれる。

「この3つを実践すると、自分に対する誇りが生まれて、自分を信じられるようになります。また、楽観的になることで、自己嫌悪の気持ちから前向きに開き直ることができます」(同)

不完全な自分を愛しつつ、さらによくなるにはどうしたらいいかと考えることができれば、成長にもつながるはず。そんな風に前を向いていれば、自己嫌悪という感情を寄せ付けない自分になれそう!

有川真由美
作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリーカメラマン、新聞社広告局編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性のアドバイザー的な存在として書籍や雑誌などに執筆。46か国を旅し、旅エッセイも手がける。著書は『「働く女(ひと)」の77のルール』『いつも仕事がうまくいく女の41のリスト』(以上、PHP研究所)ほか多数。5月26日に『「がんばる」を手放すための本』(河出書房新社)を発売。