今回はピッチに立てなかった本田。誰よりも悔しい想いをしているはずだが、「視野を広く持って、試合を見られた」と、ベンチにいながらも得るものはあったようだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 今回のキリンカップは左膝裏の負傷により、出場機会は訪れず。本田圭佑はベンチから2試合を見守った。
 
「いつも、試合をできないのは悔しいですけど、その度に“学び”はあるんで。自分自身、もっとこういう風にしないといけないなというようなことを考えたり、チームはこういう風にしないといけないなとか。いつも以上に、視野を広く持って、試合を見られたと思う」
 
“本田圭佑”のいないチームは、初戦のブルガリア戦を7-2と圧勝したが、決勝のボスニア・ヘルツェゴビナ戦は1-2と逆転負けを喫し、日本は準優勝に終わった。
 
「収穫は、負けたこと。負けた時は、面白くないし、批判が待っているし、選手もファンも、基本的にネガティブなことを言う。でも僕は、非常に良い時期に負けたなと思っていますし、若手も何人か試せた。それもひとつ大きな収穫だったと思います」
 
 9月から始まるロシア・ワールドカップのアジア最終予選を見据え、キリンカップは貴重な実戦の場でもあった。今のチームはなにができて、なにができないのか。それは勝利することより、敗戦によって見えてくるもののほうが大きいはず。
 
 本田は「収穫は、負けたこと」と言った。――敗戦によって今のチームの“膿”が出たのかと聞けば、次のように答えた。
 
「そういう捉え方もできるかもしれないですね。プレーした選手自身が一番、分かっていると思うし、そのへんは、僕がぶった切るより、みんなが自分たちで反省して、次に向かえばいいのかなと思います」
 
 いずれにせよ、自分のいない日本代表を外から見て、改めて感じる部分があったはず。復活が待たれる本田が今回の経験で得たものを、最終予選を戦うチームに落とし込むことで、日本代表はまたひとつ成長するに違いない。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)