【選挙に】日本語ラップの新たなる伝説!? TOHYO CYPHERが伝えたこととは…?【行こう!】/後編
いまだに余韻冷めやらぬ、超大盛り上がりだったイベント「TOHYO CYPHER」。
このイベントは、東京都選挙管理委員会が主催する「18歳選挙権」の周知キャンペーン「TOHYO都」の一環として行われたもので、凄腕のラッパーたちがライブや、サイファー(ラッパーたちが輪になって次々と即興ラップを披露すること)、MCバトルが次々と繰り広げたもの。
伝説の幕開けとなった初日のレポートに続き、2日目も写真とともにじっくりとお伝えしていきます!
2日目にまずステージに現れたのは女性ラップ&ボーカルユニット、S7ICK CHICKs!!
華やかなパフォーマンスに観衆は初っぱなからアゲアゲになってました♪
そして早速サイファータイム!
「JAPAN」「白米」などの日本人らしいお題から「都営大江戸線」や「アベンジャーズ」といった難題までを上手に「選挙に行こう」という流れへ昇華!!
(左からACE、DRAGON ONE、LEON a.k.a獅子、輪入道、PONY、DOTAMA)
この日もお題は集まった観衆から投票してもらったものです。
そしてこれも昨日に引き続き選挙管理委員会からお借りしたというモノホンの投票箱!!
続くライブはTAKARABUNEの2人。独特の低音を響かせてシブい大人のラップをかましてくれました!!
本日一発目のMCバトルはPONYとDOTAMA。
こう見えて同い年だと言う2人ですが、お互いを讃え合いつつもバチバチのバトルを展開。
観客のみなさんの歓声の大きさで決めた勝者はDOTAMA。
そして続くライブステージにもDOTAMAが登場!!
HIPHOPアーティストには見えない風貌から繰り出される超絶ラップテクニックに、みんなの目はクギ付けでした!!!
次は再びサイファーの時間。
この頃になると晴れ間も見えてきて気温もぐんぐん上昇!
「踏み出す大事な一歩」「俺たちで変えていこう」「投票へ行こう!」とこのイベントならではのラップはみんなの胸にも響いていたに違いないです!!
(左からCHICO CARLITO、CHARLES、SALVADOR ※ISH ONE、KISS SHOTも出場)
そしてライブの時間に戻ります。
LEON a.k.a獅子は等身大のリリックで同年代に訴えかけ、ガッチリと心をつかんでいました。
次はこちらも若き注目ラッパーSALVADOR。
やんちゃな一面も見せながら、観客をしっかり盛り上げてくれていたのはさすが!
十代のラッパーたちが、こういったイベントで、しっかりと自分たちの声をあげられるのはとても素晴らしいことですよね。
いざ「18歳選挙権」!
このイベントを目撃した人たちの投票率はスゴいことになりそうです…!!
さて、ステージ上ではどんどんと豪華なプログラムが進んでいきます。
このイベント最後のMCバトルは、先ほどライブを披露してくれたSALVADORとCHARLESの男女対決。
若いSALVADORの煽りを、ちょいお姉さんのCHARLESがやり込め、女子パワーで完勝☆
見た目やファッションをディスられてもまったく動じず反撃していたCHARLESはめちゃカッコよかったです!!
そして続いても女子パワーが炸裂!
LUNAとTSUGUMIによるフィメールラップユニット、MaryJaneの登場です。
日本が誇るべきHIPHOPの女帝らしい、圧巻のパフォーマンスを見せてくれました。
キッズたちも2人のパワーに負けじとノリノリで、本当にいいヴァイブスが流れていましたね♪
2日間続いたイベントもいよいよ終盤戦!
盛り上げ隊長! サイプレス上野とロベルト吉野がステージに上がると、もうそれだけで大きな声援が!
見てください!この盛り上がり!!この一体感!!!
モンスターの風格を観衆に見せつけた素晴らしいパフォーマンスでした!!
さぁいよいよクライマックスももうすぐ!
鎮座DOPENESSが異例の公開リハーサルを始めると、あたりは抑えきれない興奮を頑張って抑えているような、異様な雰囲気に包まれていました。
そして突然、リハーサルから流れるようにライブがスタート!
どうなってしまうのかまったく予想もつかないDOPENESS TIMEが、ついに新宿駅前で幕開けしました!!
HIPHOP界で「天才」「異能」と言われる彼のライブパフォーマンス。
ときにはそのスキルの高さにはどよめきが起こり、ときにはそのシニカル(皮肉的)な言葉には笑いがこぼれ、そして、またときにはそのポエティックなリリックに、しーんとなって聴き入る観客たちの姿がとても印象的でした。
序盤では「おまえら選挙行けよ!」とストレートに叫ぶシーンもありましたが、彼のライブに込められていた多くのメッセージは、18歳になったばかりの新有権者にもしっかり伝わったのではないかと思います。
そしてそして、、、ついにラストライブ!!
登場したのは2日間ずっとMCとして盛り上げてくれたUZI!!
フリースタイルダンジョンでの進行&ナレーションですっかり一般的にも有名人になったUZI。
「フジヤマ」「韻」など骨太な楽曲で、そのハンパない声量を街中に響き渡らせていました。
もちろん最後はみんなで
「ウェイヨー!!!」
ライブの後のフィナーレは豪華すぎるサイファー。
「大学生」「好き勝手」「体育祭」「めがね」「ヒーロー」「運命」。
投票されたバラバラなワードを盛り込んでラップしてくれたのは(左から)UZI、MCニガリa.k.a赤い稲妻、ACE、輪入道、サイプレス上野。
そして鎮座DOPENESSも参加!
夢のようなメンバーによるサイファーは大盛り上がりも大盛り上がり!
6人のラッパーたちも、この現場のいい雰囲気を楽しんでいるようでした。
最後の最後はUZIのリードにより「選挙行こう」の大合唱!!
まさに大団円という形で終幕しました!!!!!
サイファー後のトークでサイプレス上野が言っていたのですが、彼と鎮座DOPENESSは高校生の時に出会って、それから2人とも20年弱ずっとラップを続けているんだそう。
「チャンスはどこに転がっているか分からないし、だからこそやり続けるということがいちばん大切。だからみんなもこの国をよくすることを、今日をきっかけに“考え続けることを始めるきっかけ”にしてくんねぇ?」
最後にUZIが発した言葉がこのイベントの主旨を表していたように思います。
東京都選挙管理委員会の主催としては「あり得ないイベント」と言われていたこの「TOHYO CYPHER」。
終わってみればとてもポジティブなヴァイブスにあふれたイベントになりました。
こんな素敵なイベントが、これから先もずっと「伝説のイベントだった」「大成功だった」と賞賛され続けるためにも、みんなでやるべきことはたったひとつだけです!
そう、もうお分かりだと思いますが、、、、そうです!
「選挙に行こう」!!