激しい運動をしたわけでもないのに体がだるい、訳もなくイライラする……そんな原因不明の疲労感はありませんか? もし仕事で長時間にわたってパソコンを使用していたり、ついつい夜遅くまでインターネットをしているなら、その疲れは“VDT症候群”かもしれません。

“VDT症候群”は現代の国民病!?

VDTは「Visual Display Terminal」の略で、パソコンなどのディスプレイを長時間見ることによる心身の不調をVDT症候群と言います。現代では仕事でも生活でもパソコンやテレビ、スマホは必須であり、どうしても長時間見続けることが多くなってしまいます。その時、目には大きな負担がかかっているので、ドライアイや目の充血、痛みが起こったり、長時間同じ姿勢でいることで肩や首が凝るなどの症状が出ることもあります。もはやVDT症候群は国民病と言ってもいいのかもしれません。厚生労働省でも、VDT症候群にならないためにガイドラインを発表しています。

もっと深刻な“VDT症候群”の症状

VDT症候群の症状は、単に目が疲れたり肩が凝ったりするだけではありません。首や肩が凝ってしまったということは、その部分の筋肉が固まってしまっていることです。もちろん血行が悪くなるので、症状は全身に及ぶこともあるのです。老廃物の排出が滞れば、それが神経を圧迫して体のあちらこちらに痛みを感じることもあります。精神的な苦痛も溜まってくるので、理由もなくイライラしたり、漠然とした不安を感じるなどの不調につながってしまうことも多いのです。問題なのは、体や精神の不調がVDT症候群のせいだと気付かないことが多いこと。病院に行っても原因が分からないと言われてしまうこともあります。

“VDT症候群”を避けるためにできること

目を疲労から守るために、少しの心掛けでできることもあります。まずは姿勢が悪くならないように、パソコンのディスプレイを目線が少し下向きになるように調整しましょう。画面は明るすぎず暗すぎず、ブルーライトが調整できるタイプのものであればブルーライトはできるだけカットします。長時間の作業は目に負担です。1時間ごとに10〜15分の休憩を取りましょう。目の乾燥を防ぐために、こまめに目薬をさしましょう。肩や首が凝ったと感じたら、蒸しタオルを巻いて温めることで血行が促進され、びっくりするほど疲労感が軽減されます。


writer:岩田かほり