「舌出せ」A.B.C-Z河合郁人の生々しいラブシーンにショック【コインロッカー・ベイビーズ】
<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>

 好きな人が、他の人としてた……。

――なんと切ない言葉でしょう。書いていて落涙を禁じ得ません。橋本良亮さん、河合郁人さん(ともにA.B.C-Z)主演の舞台『コインロッカー・ベイビーズ』では、あらためて“ジャニヲタにとってラブシーンとは何か?”深く考えさせられました。

 ジャニヲタにとってラブシーンとは……やっぱり劇薬なのです。

◆生々しいラブシーンは“素”?

『コインロッカー・ベイビーズ』は、1980年に発表された村上龍さんの傑作小説です。コインロッカーに捨てられた二人の少年、ハシ(橋本さん)とキク(河合さん)が、“生きる音”を求めて葛藤する物語ですが、本舞台では、だいぶ生々しいラブシーンがあります。

 昨今の恋愛映画ブームで『黒崎くんの言いなりになんてならない』の中島健人さん(Sexy Zone)、『暗殺教室〜卒業編〜』の山田涼介さん(Hey! Say! JUMP)らのキスシーンが話題になるなど、いつだってラブシーンはヲタを揺さぶる起爆剤になってきました。

 しかしながら、制服姿だったり、キスに愛情表現以外の意味があったり、壁ドンや顎クイからの〜だったり、「実際は、ねぇわな」的なシチュエーションはまだいいのです。問題は、「こ、これ“素”なんじゃね?」と思わせるラブシーン。こいつぁ、効きます。

◆「舌出せ」セリフまわしもウェット

 さらに言えば、映画やテレビなど何クッションもかませたメディアと違い、ナマの舞台で見せつけられるキスはやはり強力です。相手役の女性もすぐそこにいるし、血気盛んな少女ヲタが「女優は死んでどうぞ!」などと言う気持ちがわからんでもない……というような。

 本舞台では、河合さんのキスシーンが話題となっていましたが、フタを開けたら他の方の濡れ場もあり、不意打ちを食らいました。友達の彼の浮気現場を押さえに行ったら、なんと自分の彼もいてヤッてた! みたいな状況でしょうか。

 っていうか、どっちも女性と戯れてベッドに倒れ込むまでの流れがすげー自然で絶望します。

「勃っちゃった!」とか、「舌出せ」とか、セリフまわしもウェットです。いい大人ですから、「舌出せ」の意味が「アッカンベーしろ!」でも、内科検診でもないことを知っています。ああ、くっそ!

 ラブシーンは、もちろんジャニーズにとっても劇薬、取り扱い危険物です。うまくこなせば評価が上がるも、ヘタ打つと一気にファンは離れます。

 ファンタジックでないキスでヲタを震撼させたのは、2人の迫真の演技ゆえ。演者として成長し、大人の階段上った証と言えましょう。この後は、舞台のシーンを彷彿とさせる熱愛写真など出ないことを……切に、切に祈ります。

【音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』】
6月19日(日)まで、赤坂ACTシアターにて上演中。その後、福岡、広島、大阪公演にて上演。http://www.parco-play.com/web/program/clb2016/

<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>
【みきーる】
ジャニヲタ・エバンジェリスト。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニヲタあるある』(アスペクト)『ひみつのジャニヲタ』(青春出版社)他。Twitterアカウント:@mikiru。公式ブログ『俯瞰! ジャニヲタ百景』