山西省大同市にある土地開発後の再入居住宅の中で、趙玉春さんがベッドに腰かけている。玉春さんは、趙麗坤さんの頭を腕に抱きかかえ、マントウを割って、まず自分の口に入れて細かくかみ砕き、麗坤さんの口に入れてやる。

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山西省大同市にある土地開発後の再入居住宅の中で、趙玉春さんがベッドに腰かけている。玉春さんは、趙麗坤さんの頭を腕に抱きかかえ、マントウを割って、まず自分の口に入れて細かくかみ砕き、麗坤さんの口に入れてやる。一口食べさせるのに最低5分かかり、麗坤さんが吐き出すこともある。すると、玉春さんはまたマントウを彼女の口に入れてやる。2個のマントウを食べ終えたのは、2時間後だった。玉春さんは、15年間、このようにして麗坤さんに食事を与え続けてきた。新華社が伝えた。

2001年、李煥梅さんは、大同市第五病院で掃除作業員として働いていた。病院の長椅子の上に、布団にくるまれた赤ん坊が置かれていた。時々、通りかかる人が脚を止めて布団を開き、中を覗いたが、すぐに布団を元通りかぶせてその場を立ち去った。李さんも、居てもたってもいられず覗いてみた。布団にくるまれていたのは、3日前に生まれたばかりの女の赤ん坊だった。布団の中に赤ん坊の生年月日が書かれた紙が残されていたのだ。

当時、李さんには息子が1人いた。李さんと夫は市内でアルバイトをして生計を立てており、暮らし向きは貧しかった。生まれたばかりの赤ん坊が捨てられるということは、赤ん坊に何らかの障害があることが予想できた。だが、赤ん坊の小さな足がかすかに動くのを見て、彼女の心は動いた。「どんな状態であろうと、一つの尊い命じゃないか!」

赤ん坊を抱いて家に連れ帰ると、心根の優しい夫の趙玉春さんにも異存はなかった。だが、夫婦はすぐに、この赤ん坊がふつうの赤ん坊と違うことに気付いた。ミルクを吸うことができず、頭もしっかりと支えられない。夫婦は赤ん坊を病院に連れて行った。病院では、「重度の脳性マヒ」と診断された。

李さんは、麗坤さんを引き取って育て始めた頃を振り返り、「周りの人たちが口々に、『あなた方夫婦は本当に馬鹿じゃないの?彼女を養って一体何になるの?』というのを耳にして、当初は泣いていたが、だんだんと気にしなくなった。どんな困難があっても、私は何とか克服してきた」と話した。

夫婦が口移しで捨て子に食事を与え育ててきた話に、多くのネットユーザーが感動し、2人を「山西で最も美しい両親」と称えた。あるネットユーザーは、「子供は不運にも重い障害を持って生まれてきたが、世の中で最も大切なものを得た。それは、両親の愛だ。この愛は何よりも大きく重く、実の両親であろうとなかろうと、そんなことは関係がない!子供というものは、永遠に、両親の心の中で最も大切なものだ。両親に感謝しなければ!」とコメントした。(提供/人民網日本語版・編集/KM)