えっ、いいの?脚を組んでも「骨盤が歪まない」座り方とは

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足を組むと骨盤が歪みやすくなるので、足は組まないほうがいいと言われています。しかし、足を組むクセって気にしていてもなかなか直らないものですよね。

実は、足を組んでも骨盤を歪めずに済む方法があるのです。

そこで今回はヨガインストラクターの筆者が、足を組んでも骨盤が歪まない座り方のポイントをご紹介します。

■絶対NG!骨盤が歪む座り方

椅子に座るときに浅めに座り、背もたれにもたれてしまうと、座るたびに骨盤を後ろに傾倒させることになり、歪みの原因となります。

写真のような座り方をしていると姿勢が悪くなります。この姿勢で食事をとると、自然と上半身が丸まって前かがみになりやすく、胃腸を圧迫し消化が悪くなります。

■もたれるときは「骨盤を立てる」

座り姿勢で大切なポイントは、”骨盤を立てて(腰を立てて)座ること。これだけ意識しておけば、椅子の背もたれに背中を預けてもOKです。

骨盤を立てて座ることで、姿勢を支えるために必要な腹筋や背筋で体を支えることができます。慣れないうちは疲れるので長時間保つことは難しいでしょう。

しかし、腹筋や背筋を使って支えながら座る姿勢に慣れると、この姿勢が一番楽になってきます。

■骨盤の位置次第では足を組んでも歪まない

足を組む癖はなかなか治りにくいものです。足を組みたくなるということは、”足を組むことで歪んだバランスを保とうとしている”といえるでしょう。

しかし、骨盤の位置が正しい位置にあれば、脚を組んでいても影響はありません。それが”骨盤を立てて座る。”という意識です。

もともと骨盤の位置が安定している人であれば、足を組みたくなることは少ないはずです。

■骨盤を立てて座るポイント

(1)座ったときにお尻の一番下の骨を感じる部分の坐骨を、椅子に突き刺すようにします。

(2)突き刺した坐骨を起点にして腰をまっすぐに起こします。分からない場合は、椅子に深く腰掛けて、背もたれに腰と背中をつけた状態で腰を真っ直ぐに立ててみましょう。

(3)肩周り(肩甲骨周り)や背中の力を抜き、お腹の奥に自然と力が入る位置を探します。

意識しすぎて腰を反らしてしまわないように注意しましょう。骨盤が前傾し腰を痛める原因になったり、体全体が緊張して疲れてしまいます。

■体勢は10分以上継続しない

骨盤の位置が安定していれば歪まないからといって、同じ姿勢を長時間取ることはNG。足を組むことにより股関節周りが圧迫され、むくみの原因となることも。こまめに体勢を変えるようにしましょう。

いかがでしたか? 立ち姿勢は意識しても、座り姿勢は気がゆるみがち。

骨盤の正しい位置さえ覚えておけば難しいことではありません。早速意識してみてくださいね。

【筆者略歴】

yuuka ・・・ 『マナヨガ』代表。ヨガ、整体、体幹トレーニング、ウォーキング等、研究を続け『マナメソッド』を発案。本来持っているその人の個性や美しさを引き出すことで定評があり、現在パーソナルトレーニングは予約待ち状態。

【画像】

※ Kaspars Grinvalds / shuttertock