サマータイヤ(ノーマルタイヤ)に対して、スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤと呼ばれるものが全天候タイヤだとすれば、視点を変えると世の中には、全地形タイヤというものが存在します。つまりSUVやクロカン、あるいはライトトラックの世界で普及するオールテレーン(All-Terrain)タイヤのことですね。“terrain”とは地形の意味を示します。サイドウォールにオールテレーンの頭文字を取ったA/T、T/Aが記載されていることで判別できます。そのうえでスノータイヤの一種であることを示すSNOW表記や、またはマッド+スノーの証であるM+S、M/Sと併記されていることがほとんど。未舗装路だろうが雪だろうがなんでもこいといわんばかりのたくましいタイヤです。

ゴツいブロックが敷き詰められたトレッド面や、岩場にぶつかってもへこたれなそうな強いサイドウォールなど、見るからにタフな印象を抱かせ、たとえ悪路を走らずともファッション感覚で選ぶ人も多いようです。オールテレーンよりもさらに悪路走破性に振ったマッドテレーン(Mud-Terrain)では、さらにタフギアっぽい印象に。実際にオフロードシーンでの走破性や耐久性は抜群です。ただし、SUVやトラックの本場アメリカでは米国国土交通省に承認された「DOTノビータイヤ」でなければ、逆に公道を走行することができません。未舗装路での走行性能を重視すればするほど、逆に舗装路面での性能は低くなるためで、逆に言えばそこまで割り切ったタイヤも存在するわけです。

日本でも数多くのオールテレーン、マッドテレーンが手に入ります。中でもアメリカで鍛えられたグッドイヤーのWRANGLER(ラングラー)シリーズには複数銘柄が出揃っています。先のオールテレーン技術を活かしつつオンロード用に設え、およそ16年にわたって同シリーズを牽引しつつSUVの足もとを支えてきたWRANGLER HPは、ここ日本においてはE-Grip SUVにバトンタッチしました。しかし本家本元たるオールテレーン、マッドテレーン系はいまだに現役で活躍中。オールテレーン系なら「WRANGLER ALL-TERRAIN ADVENTURE with Kevlar®」「WRANGLER SILENT ARMOR」「WRANGLER AT/S」、そしてマッドテレーン系なら「WRANGLER MT/R with Kevlar®」がラインアップされています。

特に高強度素材であるケブラーを採用した「with Kevlar®」モデルは、ケブラーならではの強靱性を活かしてトレッド面はもとよりサイドウォールに至るまで実にタフに設えられています。日本では道なき道を突き進む機会なんて皆無な人が圧倒的多数でしょうが、アウトドアツールとしてSUVを使いこなすのなら、より良き相棒になるかもしれません。日本導入モデルはストリートで使っても安全性が高く、見た目とはうらはらに乗り心地も快適。ファッションアイテムとしてワークブーツを取り入れるかのように、都会で履きこなすのもオシャレですね。

(中三川 大地)

【関連リンク】

日本グッドイヤー株式会社

http://www.goodyear.co.jp/index.php

 

SUV&4輪駆動車向けタイヤ(日本グッドイヤー) 製品ページ

http://www.goodyear.co.jp/products/4×4.html

 

道なき道を突き進む!オールテレーンタイヤって? タイヤ選びのミニ知識(http://clicccar.com/2016/06/06/376963/)