長年連れ添った夫婦でさえ、妻の8割は「夫の口臭」を何歳になっても気にすることが、日本歯科医師会の「口臭に関する意識調査」で明らかになった。

一方、夫の方は、妻の口臭がだんだん気にならなくなるという男女差がはっきり出た。2016年6月2日に発表した。

「ずっと好きだった恋人に口臭が原因で振られた」

調査報告は、全国の10〜70歳代の男女1万人を対象に「歯科医療に関する意識調査」の1つとして行なわれ、特に「口臭に対する意識」を中心に発表された。

それによると、回答者の8割は自分の口臭が気になったことがあり、男性(76%)より女性(85%)の方がより気にする人が多かった。加齢に伴い口臭を気にする女性、10代の8割をピークに気にしなくなる男性という傾向があり、そのギャップ差が最大になるのが30歳代だ(女性89%・男性75%)。

この年代前後は、恋愛・結婚が花盛りの時期にあたり、「キスした時に臭いが気になると言われ、キスするのが怖くなった」(女性39歳)、「ずっと好きだった恋人に口臭が原因で振られた」(男性27歳)などとつらい経験を告白する人が少なくない。

一方、他人の口臭については、一番気になる相手は男女とも「配偶者」で、「配偶者の口臭が気になったことがある」と答えた人は、男性が59%だが、女性は圧倒的に多く84%に上った。しかも、男性では気にする度合いは年齢が高くなるにつれて減っていくが、女性はほとんど変わらず一生続く。長年連れ添っても「イヤなニオイはイヤ」なようだ。

これに対して「恋人」の口臭については、「気になったことがある」と回答したのは男性が40%、女性も58%にすぎず、やはり、「恋は盲目」ならぬ臭覚まで鈍らせてしまうようだ。

一時しのぎの方法しかとっていない

このように、自分や他人の口臭を気にする割には、正しい対処法を実践している人は少なく、「歯を磨く」(66%)、「ガムやタブレットをかむ」(32%)などの「一時しのぎの方法」をとっているにすぎないと指摘。「歯科医院を受診する」と答えた人は9%しかいないと報告では嘆いている。