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NTTデータ先端技術、ブロケード コミュニケーションズ システムズ、デル、およびレッドハットは6月6日、オープン標準の仮想化技術による通信事業者向けシステムの共同検証を実施したと発表した。

今回の共同検証では、各社のソリューション(開発版を含む)を使用して、通信事業者向けに「OpenStack Tacker」を用いたシステムを構築し、VPNサービスの運用自動化、および仮想化したネットワーク機能の障害自動再構成(オートヒーリング)による保守自動化が実現できることを確認した。

共同検証では、OpenStack Tackerをベースとしたソリューションを用いて統合的に保守運用する通信事業者向けシステムの実現性を評価。ブロケード、レッドハットの仮想化ソフトウエア(開発版を含む)、および、デルのハードウエアを利用して、NTTデータ先端技術が各社のソフトウェアア・ハードウェアを組み合わせ、設計・構築・検証・評価を実施。

ETSI(欧州電気通信標準化機構)が提唱するNFV-MANOアーキテクチャーを採用し、キャリアクラウドを構築。キャリアクラウドは、オープン標準に基づいて必要なコンポーネントを組み合わせ、それにより通信事業者向けシステムを構築。共同検証では、OpenStackとx86サーバをベースに仮想化基盤を構築し、OpenStack Tackerプロジェクトベースのアプリケーションにより仮想ルータの制御を行うことで、通信事業者向けシステムを実現した。

共同検証における評価観点として通信事業者のユースケースを想定した運用性・耐故障性を評価。運用性は、L2-VPNおよびL3-VPNをサービスユースケースとして、エンドユーザーからの申し込みに応じた開通・設定変更・廃止の運用自動化の実現性を評価した。

また、耐故障性はL2-VPNおよびL3-VPNを実現するVNFに対して模擬故障を発生させ、自動修復(オートヒーリング)による保守自動化の実現性を評価した。検証により、エンドユーザーからの申し込みに応じた開通・設定変更・廃止の運用自動化、障害発生時の保守自動化を実現できることを確認し、OpenStack Tackerを用いた通信事業者向け運用システムにて商用での利用を想定した構築・運用・保守が可能なことを確認。

今後、検証結果をベースにVPNサービスとクラウドサービスとの連携など、通信事業者の付加価値サービスに適応可能なシステムの実現に取り組む。また、通信事業者がオープン標準の仮想化技術を活用することにより、迅速で柔軟にサービスを開発する取り組みを支援し、運用の自動化による運用コスト60%削減を目指す。

(岩井 健太)