トヨタでは特殊な位置付けの「センチュリー」を除けば「再登板」を果たした先代シエンタの12年に次ぐ、10年半ものロングセラーモデルとなっているエスティマ。同車を取り扱っているトヨタ店の現場にとってフルモデルチェンジは「悲願」と推測できますが、エスクァイアが割り振られていることもあってマイナーチェンジでも待望といえるかもしれません。

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まず見どころはフロントマスクを中心とした大がかりなフェイスリフトで、エンジンフードからラジエーターグリル、バンパー、フェンダーまでのフロントデザインが一新されています。

印象的な大開口のエアインテークを含むアッパーグリル、サイドまで回り込んだ薄型のヘッドランプ、張り出したバンパーコーナーの造形がワイド感を強調。ディテールでは、LEDクリアランスランプと組み合わされた「Bi-Beam LEDヘッドランプ」やデイライト機能付のLEDアクセサリーランプもスタイリッシュな見た目に貢献しています。

最近のトヨタ顔になったわけですが、現行シエンタが売れていることもあってエスティマでも概ね支持されそう。

リヤでは、立体的に造形された赤基調のリヤコンビネーションランプになったのが大きな変更で、LEDライン発光ストップランプと面発光テールランプとの組み合わせにより、先進性を主張。

一方のインテリアでは、合成皮革が採用されたインパネにアクセントステッチの加飾が施され、よりモダンで上質な雰囲気になっています。さらに、横長のサテン調加飾オーナメントがワイド感を演出し、サテン調加飾のステアリングホイールとともに上質感が表現されています。

メーターも新意匠のオプティトロンメーターになり、先進性を高めつつ、視認性を向上。また、マルチインフォメーションディスプレイ(4.2インチTFTカラー)が標準装備され、大型ナビと一体化したタブレット端末のようなセンタークラスターには、直感的な操作が可能な静電式スイッチが採用されています。

装備では、衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームがセットにされた衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」が全車に標準装備されたのがトピックス。

走りにも手が入れられていて、コイルスプリングをはじめとしたサスペンションのチューニング最適化などにより、操縦安定性の確保に加えて、より上質な乗り心地を実現したとしています。

気になる価格帯は2.4Lガソリンのエスティマが327万1418円〜370万473円、2.4Lエンジンを積むエスティマハイブリッド(E-FOUR)が431万1163円〜492万8727円。グレードが整理され、「X」や「G」がなくなり、人気の「アエラス」系となっています。価格は約7万円〜17万円ほどアップとなっていますが、内容を考えると妥当といえるかもしれません。

今回のマイナーチェンジは、ホンダ・オデッセイがハイブリッドの追加を中心としたマイナーチェンジへの対抗策とも推測でき、エスティマ対オデッセイの販売競争が激化しそうです。

(塚田勝弘)

10年ものロングセラー「トヨタ・エスティマ」がマイナーチェンジで「Safety Sense C」を標準化(http://clicccar.com/2016/06/06/376814/)