アベノミクスに暗雲、大幅円高株安へ逆流=東証株価一時300円安―輸出関連中心に売り殺到

6日早朝の東京外国為替市場で円相場は大幅に続伸して始まり、9時30分時点では1ドル=106円63〜64銭と、前週末17時時点に比べ2円11銭の円高・ドル安で推移。日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが集中した。
3日発表された5月の米雇用統計では非農業部門の雇用者増が前月比3万8000人にとどまり、市場予想の15万5000人程度を大幅に下回った。米連邦準備理事会(FRB)による利上げが今秋以降に先送りされるとの観測が浮上。日本株を支える材料となっていた円安基調が円高に振れたため、幅広い銘柄が売られた。
東京市場の流れは、「円安・株高」を原動力としてきたアベノミクスの先行きに暗い影を落としている。(八牧浩行)