【検証】飲酒検問の前にマウスウォッシュしてたらアウトなのか? 『リステリン』など5種をアルコール検知器で試した結果 → 基準値オーバーしまくり!!

写真拡大

突然だが、あなたは日頃からマウスウォッシュを使っているだろうか? マウスウォッシュとは『リステリン』や『お口クチュクチュモンダミン』などの商品で有名な、口をゆすぐアレのことである。

実はそのマウスウォッシュ、成分としてエタノール、つまりアルコールが含まれているものが少なくない。ということは……エタノール入りのマウスウォッシュでクチュクチュした後、車を運転して飲酒検問に遭遇したら酒気帯び運転で検挙されるのだろうか? 気になったのでアルコールチェッカーを使用して検証したところ、ビビる結果になったから報告したい。

・酒気帯び運転の基準値

その前に、まず飲酒運転の基本的な情報をおさらいしておこう。酒気帯び運転と判断されるのは、呼気1リットル当たり0.15mg以上のアルコールが検出された場合。つまり、マウスウォッシュを使用した後、0.15mg以上の数値が出たらアウトということだ。

・エタノールが含まれる5種のマウスウォッシュで検証

今回、検証したのは私(筆者)が愛用している『リステリン フレッシュミント』のほか、眠気覚ましに使えるほどハードな『リステリン オリジナル』、『クリアクリーンプラス デンタルリンス ライトミント』『ガム・デンタルリンス』『モンダミン センシティブ』の全5種類で、全て成分にエタノールが含まれている。

これらのマウスウォッシュで口をゆすいだ息を受け止める機器は、タニタのアルコールチェッカー「HC-213S」だ。呼気1リットル当たりのアルコール濃度を0〜0.50mgまでの12段階で測定可能。ハァァ〜っと息を吹きかけると、すぐに数値が表示されるぞ。

・検証方法

そして測定するタイミングは、マウスウォッシュを1回使用した後、2回連続使用した後、そのまま水でうがいした後、うがい後に5分経過したとき、さらに5分(合計10分)経過したときの5回。いずれのマウスウォッシュも規定通りの分量で、1回目の使用前には数値がゼロになっていることを確認してから検証した。

・検証結果

それでは手っ取り早く結果を報告しよう。

『クリアクリーンプラス デンタルリンス ライトミント』

【結果】
1回使用後 → 0.3
2回使用後 → 0.3
うがい後 → 0.05
5分経過後 → 0
10分経過後 → 0

『リステリン フレッシュミント』

【結果】
1回使用後 → 0.4
2回使用後 → 0.4
うがい後 → 0.25
5分経過後 → 0.05
10分経過後 → 0

『リステリン オリジナル』

【結果】
1回使用後 → 0.5(HC-213SのMAX)
2回使用後 → 0.5(HC-213SのMAX)
うがい後 → 0.35
5分経過後 → 0.05
10分経過後 → 0

『ガム・デンタルリンス』

【結果】
1回使用後 → 0.35
2回使用後 → 0.35
うがい後 → 0.05
5分経過後 → 0
10分経過後 → 0

『モンダミン センシティブ』

【結果】
1回使用後 → 0.15
2回使用後 → 0.15
うがい後 → 0.05
5分経過後 → 0
10分経過後 → 0

・直後なら全部アウト

とんでもないことになってしまった! まさかの全部アウトーーー!!  水でうがいをしたり時間の経過を待つことで数値が低くなることは確認できたが、マウスウォッシュ使用直後に呼気検査をしたら、いずれの商品も酒気帯び運転扱いされる数値に……。

ネーミングからして優しそうな『モンダミン センシティブ』も、使用直後であれば酒気帯び運転の基準値に達してしまうなんて、どうしたらいいんだろう。それから『リステリン オリジナル』! 動画で確認して欲しいが、たった1回で「HC-213S」の限界値(0.5で点滅)までいくとは刺激強すぎるだろ!! 

こりゃ、1滴もお酒を飲んでないのにマウスウォッシュをしたばっかりに酒気帯び運転で検挙、なんてこともあり得るじゃないか……。 

・警察に聞いてみた

だが、もしかしたら飲酒検問に引っかかった際に「実は直前にマウスウォシュしたので、呼気検査で正確な数値が出ません」と申告したら、血液検査とかに切り替えてくれるのかも? この点も気になったので警察に直接聞いてみたぞ。

私:「飲酒運転に関して質問なのですが」

担当者:「はい、何でしょうか」

私:「飲酒検問に遭遇したドライバーが直前にマウスウォッシュを使用していた場合、お酒を1滴も飲んでいないのに呼気検査の数値が0.15を越えてしまう可能性があります。その際、ドライバーが希望すれば血液検査などに切り替えてもらうことは可能なのでしょうか」

担当者:「ドライバーの申告や希望によって、検査方法が変わることはありません。ただし、現場の警察官の判断によって、血液検査を受けてもらう可能性はあります」

私:「となると、もしお巡りさんが『マウスウォッシュしてようが何だろうが、呼気検査しか受け付けん!』となった場合、お酒を飲んでないのに検挙されるというケースもあるかと思うのですが……」

担当者:「お酒でもマウスウォッシュでも関係ありません。問題はアルコールが体内に摂取されていることなのです」

私:「マウスウォッシュはうがいなのですが、それも『アルコールを体内に摂取した』と見なされますか?」

担当者:「現場の警察官の判断に依りますが、そう見なす可能性は大いにあるでしょう」

--以上である。

つまり、ドライバーが「マウスウォッシュしたんですよ」とお巡りさんさんに言ったところで検査方法を変えてもらえる保証はなく、全て現場にいるお巡りさんの判断次第。運が良ければ血液検査でシロと出て無罪放免となるかもしれないが、運が悪ければ……重〜いペナルティが待っているというワケだ。

とにもかくにも、マウスウォッシュの意外な落とし穴を知らないと最悪な展開になる可能性があるので、知らなかった人は覚えておいた方がいいだろう。間違っても、「お巡りさんに『息が臭い』と思われたくないから、呼気検査の前に『リステリン オリジナル』で息をフレッシュにしとこう」なんて考えたらダメだからな!!

参考リンク:YouTube、警視庁、タニタ『HC-213S』
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

この記事の動画を見る