中国人は冷たいものを口にするのを嫌う。身体を冷やすことは万病の元であると考えられているためだ。そのため、牛乳も「冷蔵」ではなく、常温で販売されていることが一般的だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人は冷たいものを口にするのを嫌う。身体を冷やすことは万病の元であると考えられているためだ。そのため、牛乳も「冷蔵」ではなく、常温で販売されていることが一般的だ。

 しかし日本では、ほとんどの牛乳が冷蔵状態で保存、販売されており、中国人にとっては不思議に感じられるようだ。日本人からすれば常温の牛乳こそ違和感を感じるものだが、中国メディアの財経網は、「なぜ日本には常温の牛乳がないのか」と疑問を呈した。

 記事は、中国を訪れた日本人留学生が中国で販売されている常温乳製品の種類の多さに驚いたという経験を紹介している。同留学生は「中国に来るまで常温の牛乳を一度も飲んだことがなかった」と紹介し、日本では牛乳といえば冷やして飲むのが一般的であることを紹介した。

 常温保存が可能な牛乳は一般にロングライフ牛乳と呼ばれる。135℃〜150℃という超高温で1秒から4秒滅菌処理するため、常温で長期保存が可能だ。一方、日本で販売されている牛乳の大半は120℃〜130℃の超高温で2秒から3秒加熱処理したものだ。記事は、日本市場でロングライフ牛乳が主流でないのは国内の乳製品産業を保護するための日本政府の政策が関係していると指摘した。

 常温保存可能な乳製品の豊富な中国だが、記事によればあるアナリストは低温殺菌牛乳に比べると常温保存可能な牛乳は「栄養や食感」の点で大きく劣るという見方を示している。そのため「乳製品に対するニーズの高まりから低温殺菌牛乳が常温保存可能な牛乳に取って代わる」傾向が中国に見られると説明している。

 しかし記事によれば、中国乳業協会のある責任者は「将来的に低温殺菌牛乳と常温保存可能な牛乳は共存する」と説明した。低温殺菌牛乳とは65℃の温度で30分加熱処理したものだが、果たして冷たいものを嫌う中国で冷蔵保存が必要な牛乳が普及するのだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)