1959年から爆発的に家庭に普及し始めたテレビは、家族の話題の中心であり、数々の国民的社会現象を巻き起こす番組を放映してきた。 pixta_101271

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50年続く「笑点」は
奇跡のコンテンツ 

 1966年の放送開始から50年続いている日本テレビ系の人気番組「笑点」で、2016年5月をもって5代目大喜利司会者の桂歌丸さんが勇退、6代目司会者として春風亭昇太さんが選ばれました。

 4月30日に歌丸さんが降板を発表した直後から、マスメディアやネット上では後任者についての話題で持ちきりとなりました。

 特に、ネットニュースではトップニュースの一つとして取り上げられ、あるキュレーションメディアは、ざまざまな媒体に書かれたいくつもの記事を同時に掲載、選挙速報さながらの様相を呈していました。

 その後、大喜利メンバーの中で二番目に若手である昇太さんの大抜擢が発表されるや否や、ネットには驚きと称賛の声が多数投稿されたことは周知の通りです。

「笑点」は、日本のバラエティ番組の中でもまれに見る長寿を誇り、広い年齢層から支持される点でも数少ないマスメディアコンテンツです。だからこそ、番組の顔でもある大喜利司会者の交替は、国民的な関心を喚起するのでしょう。

 考えてみると、メール、掲示板、ブログからソーシャルメディアと、これらインターネットメディアが普及するほんの20年ほど前までは、今とはレベルが異なる規模でテレビ発の話題が国民的な関心を喚起し、社会現象を巻き起こすことは決して珍しくありませんでした。

 その昔、お茶の間で家族と一緒に見るテレビ番組は、一家のコミュニケーションを成立させる大事なコンテンツでした。もちろん家族だけではなく、学校や職場、近隣といったコミュニティでも、人と人がつながるあらゆる場面での共通のネタともなっていたのです。

 とはいえ、テレビの話題が国民的な共通のネタにまで成り得たのは、なぜでしょうか。

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