6日、韓国・SBSテレビはこのほど、韓国で今年に入り一番売れている車が、普通乗用車でもSUVでもない、「誰もが思いもしない意外な車種だった」と報じた。写真はソウル。

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2016年6月6日、韓国・SBSテレビはこのほど、韓国で今年に入り一番売れている車が、普通乗用車でもSUVでもない、「誰もが思いもしない意外な車種だった」と報じた。

今年に入り2月を除いて4カ月不動の1位を獲得したのは、現代(ヒュンダイ)自動車の1トントラック「ポーター」。4、5年前から人気上位にたびたび食い込んではいたものの、今回は2位に大きな差をつけた圧倒的な1位だという。

この不意の人気上昇には大きく2つの理由がある。1つは今後予想される販売価格の値上げだ。韓国ではこのところ深刻化している大気汚染対策のため、今年冬ごろにディーゼル車への規制が強化される見込みだ。

もう1つの理由は、トラックを使って商売をしようという自営業者の増加。不況で職を失った人が老後に備えるために自営業を始める例が少なくないのだ。韓国の就職関連企業が最近行った調査によると、「自身が勤務する会社の展望」を聞いた質問に、全体の3分の2が「うちの会社には未来がない」と悲観的な回答をした。また、韓国の法定の退職年齢は60歳だが、「60歳まで勤め上げられる」と考えている人はわずか19%、自己都合にしろ会社都合にしろ、「自分が退職することになると思う年齢」の平均は51歳だった。

こうしたサラリーマンの不安が「ポーター」を人気1位に押し上げたとも言える。SBSは「全世界の先進国のうち、『ポーター』が1位の国はない」と伝えた。

これについて韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「“ヘル朝鮮”の悲しい現実だ」
「1トントラックは現代車以外に出していないのでは?競争がないから1位なんだよ」
「哀れな庶民たち。こんなによく売れたら10年たっても新車は出ないね」

「車体がさびたり安全性に問題があることを知っていても、選択肢がないから泣く泣く買うしかないんだ。頼むから小型トラックを輸入してくれ」
「食べていくために必要な車」
「誰もが知ってる事実。ポーターは軽自動車よりも危険」

「さびついて危ないから買い替えてるだけだよ」
「これこそ世界最高のエコカーだよ。何年もしないうちに白い車体がさびついて赤くなる」
「韓国は企業に優しい国だ。安全性の問題で米国で販売できない車も、韓国では何カ月待ちかの人気なんだから」(翻訳・編集/吉金)