なでしこジャパン、アメリカとの第2戦は後半途中の雷雨でまさかの中止に…《国際親善試合》

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▽なでしこジャパンは5日、クリーブランドのファーストエナジー・スタジアムでアメリカ女子代表との国際親善試合を戦うも、0-2で迎えた後半終盤に雷雨の影響で試合中止が決定した。

▽高倉新監督の初陣となった2日のアメリカ戦を3-3のドローで終えたなでしこは、中2日で行われた第2戦で新体制初勝利を目指した。初戦からの変更は7点。岩渕と宇津木、阪口、熊谷の4選手が引き続き先発に入った一方、GKに山根、熊谷の相棒に代表デビューの高木、中盤から前では高倉体制初出場となる杉田と菅澤というフレッシュなメンバーが入った。なお、初戦の退場で出場停止の大儀見はベンチ外となった。



▽また、初戦と同様に[4-2-3-1]の布陣を採用したなでしこは、最終ラインに右から川村、高木、熊谷、宇津木が並び、中盤は日テレ・ベレーゼでコンビを組む中里と阪口が底に入り、2列目は右から杉田、岩渕、増矢。1トップに菅澤が入った。

▽立ち上がりからアメリカの勢いに気圧された日本は、キックオフ直後に右サイドを崩されてボックス右に侵入したプレスに強烈なシュートを許すが、これはGK山根の好守で凌ぐ。その後もハイプレスとシンプルに背後を狙う相手の攻撃に急造の最終ラインが手を焼き、序盤からGK山根のセービング機会が増えていった。

▽徐々に流れを引き戻したなでしこは、13分に増矢のスルーパスに反応した菅澤がボックス手前で先にDFの前に身体を張って抜け出しかかるも、ここは相手にファウルで止められる。好位置で得たFKをキッカーの杉田が直接狙うも、これは精度を欠いた。

▽立ち上がりに比べて守備が安定したものの、なかなか攻撃に出られないなでしこは、27分に課題のセットプレーから先制を許す。自陣左サイドで与えたFKの場面でゴール前を狙った低いフィードを杉田がクリアミス。このルーズボールをロングに通されてボックス右から折り返されると、ジョンストンに滑り込みながら合わせられた。

▽すぐに反撃に出たいなでしこは、より攻撃に意識を傾けるも押し込まれる時間が長くボールを奪う位置が低い。そのため、なかなか個で打開を図れる前線の岩渕らにボールが渡らず、前半は流れの中で1本もシュートを打つことができなかった。

▽迎えた後半、高倉監督はほとんど見せ場のなかった杉田と菅澤をベンチに下げて、頭から中島と千葉を投入。この交代で中島が右サイドハーフ、千葉が初戦と同じトップ下に入り、岩渕が最前線に上がった。

▽だが、後半も入りの悪いなでしこは、キックオフ直後にモーガンにいきなり決定的なシュートを許すが、ここはGK山根のファインセーブで難を逃れた。さらに54分にもボックス左に抜け出したヒースに決定機を与えるが、再び山根がサイズを生かした守備で阻み、チームを救った。

▽守勢が続くなでしこは、60分過ぎに我慢し切れず、追加点を奪われる。右サイドに抜け出したダンからのクロスをボックス中央に走り込んだモーガンに左足で流し込まれた。

▽痛恨の2点目を許したなでしこは、65分に岩渕と増矢を下げて横山と佐々木を投入。その横山はボックス手前で前を向いて惜しいミドルシュートを放つなど、初戦と同様にゴールの匂いを感じさせる仕掛けを見せた。

▽その後、突然の雷雨の影響で75分過ぎに一時中断が発表された試合は、天候の回復が思わしくないことから、後に安全面を考慮して試合中止が決定した。なお、今回の試合はFIFAランキングに影響するため、中断前の2-0というスコアでアメリカの勝利とするか、無効試合とするかは、後日に国際サッカー連盟(FIFA)が判断することになる。

▽高倉体制初勝利を目指した新生なでしこジャパンの2戦目は、雷雨による中止という思わぬ結末となった。