サッカーのACLで中国の2チームがベスト8に進んだ。海外有名選手の“爆買い”効果も手伝っているが、自前の戦力となると、中国代表チームはFIFAランキング81位と低迷している。写真は中国のサッカー試合。

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2016年6月3日、サッカークラブのアジア・ナンバーワンを決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で、中国の2チームがベスト8に進出した。海外有名選手の“爆買い”効果もあるが、自前の戦力となると、国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは81位と低迷したまま。中国代表選手の合計の市場価格は、香川真司1人に及ばないとの報道もある。

ACLベスト8入りした中国チームは、上海上港と山東魯能。上海上港にはガーナ代表アサモア・ギャン、アルゼンチンのダリオ・コンカ、ブラジルのエウケソンら、山東魯能にはブラジル代表組のジュシレイ、ジウ、ジエゴらが、それぞれ所属している。

中国チーム同士の海外選手の獲得競争も続く。騰訊体育によると、上海上港はイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・C所属でアフリカ最強のMFとされるコートジボワール代表ヤヤ・トゥーレとの契約を目指し、江蘇蘇寧と争っている。

ACLの出場枠は各国のサッカー協会のポイント(ACLと代表)に応じて振り分けられる。ACLは東西の2地区に分かれ、それぞれ上位の2協会には3つのグループリーグ出場枠と1つのプレーオフ枠が与えられる。3位、4位の協会は2つのグループリーグ出場枠と2つのプレーオフ出場枠となる。14年のポイントで15、16年のACL出場枠が決まった。

今年のACLには日本から、サンフレッチェ広島、ガンバ大阪、浦和レッズ、FC東京の4チームが参戦したが、ベスト16止まりで敗退。豪州を含む東アジアでベスト8に残ったのは中国勢のほか韓国の2チームになった。

網易体育によると、14年当時のポイント順位は韓国、日本、豪州、中国だったが、現在のポイントは1位の韓国が96.384点、2位の日本が82.806点で、3位の中国は81.167点。すでに豪州を上回って日本に肉薄している。日本勢が全滅しており、中国がポイントを重ねる可能性が高いことから、「中国が日本を超えてアジア2位となり、次の大会から3+1の出場枠を獲得する可能性が高い」としている。

しかし、海外選手を含むクラブチームの躍進をよそに、最新の中国代表FIFAランキング81位は韓国54位、日本57位の後塵(こうじん)を拝している。華龍網が伝えたドイツのサッカー専門サイトのデータによると、中国代表26選手の合計の市場価格は1328万ユーロ(約16億2800万円)とされ、独ドルトムントに所属する香川真司の1400万ユーロ(約17億1600万円)に及ばないことが分かった。香川や岡崎慎司、本田圭佑、長友佑都ら日本代表22人の合計市場価格は7430万ユーロ(約91億円)という。

こうした現状は、中国政府なども十分に認識。中国新聞社によると、サッカーに関する2016〜2050年の発展プランでは、30年までの中期目標を男子代表チームのレベルをアジア上位に、女子代表チームを世界強豪のレベルに向上させることに置き、50年までの長期目標に「一流のサッカー強国実現」を掲げている。(編集/日向)