“強心臓”発揮の浅野、ハリルから「もう、あんなことはない」と言われるも…

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 A代表初得点を記録した21歳の若武者だが、ゴールへの意欲は全く尽きることはない。

 3日に行われたキリン杯準決勝ブルガリア戦で、後半14分にピッチに送り込まれたFW浅野拓磨は、同42分に自ら得たPKを沈めてA代表初ゴールを奪った。試合後には「ゴールという形で貢献したい強い気持ちがあったので、素直にうれしい」と喜びを口にしていたものの、決勝のボスニア戦を2日後に控えたこの日は、「プロに入ってから、決定力の部分はずっと課題としてやってきました。もっともっと上げないといけないし、どん欲にゴールを狙っていきたい」とA代表2点目にどん欲な姿勢を示した。

 FWである以上、ゴールを奪いたいのは当然だろう。ブルガリア戦のPKのシーンでは、バヒド・ハリルホジッチ監督がキッカーをFW宇佐美貴史に指名しながらも、ファウルを誘った浅野は「自分が蹴りたい気持ちがあった」とボールを放さず。結果、ベンチの「浅野、浅野だ」という声も後押しして、指揮官は「浅野に報酬をあげようかなと思った」とキッカー浅野にOKを出した。この姿勢からも分かるように、「PKだろうがゴールという結果にこだわりたい」と語る浅野の得点への執着心は強い。

 ハリルホジッチ監督は5日に行われた公式会見で、この時のやり取りを「皆さんも見たように、浅野はボスになってしまった。自分でPKを取って、自分でPKを蹴った」とジョークを交えて話している。

 “ボス”と呼ばれた浅野だったが、ミーティングでハリルホジッチ監督からは「もう、あんなことはないから」と釘を刺されたという。しかし、点取り屋の心は折れなかったようだ。

「もうダメだと言っていたし、蹴らしてくれないだろうと思う」と話す一方で、「チャンスがあれば、次も自分が『蹴りたい』と言うと思う。点を取るのがFWの仕事だと思うし、そこは自分もこだわりたい。チャンスがある限り、自分はどん欲にゴールを狙いたい」と力強く宣言。そして、「PKだけでなく、流れの中でどんどん点を決められるようになりたい」と流れの中からでのゴールにも意欲を示した。

(取材・文 折戸岳彦)