自慢できる度No.1。フランスの“国宝級”チョコレートが東京で買える【食べてみた】
 日本ではすっかりおなじみになった海外の高級チョコレート。ですが、先日チョコレート通の知人からいただいたのは、普通に生活していたらなかなか出会えそうもない超レアな逸品でした。

 おそらく日本ではまだあまり知れ渡ってない、知る人ぞ知る高級ショコラの神髄とは?

◆アルボアと東京、世界に2店しかないイルサンジェー

 その超希少なチョコレートを世に送りだしているのは老舗ショコラブランドの『イルサンジェー』。パリから電車で約7時間、フランス東部ジュラ地方の小さな街アルボアにそのショコラトリ―はあります。

 直系一族で116年間守り抜かれてきたイルサンジェーですが、現在、アルボア本店の工房で制作にあたっているのは4代目当主のエドワール・イルサンジェー氏。若くして日本の「人間国宝」にあたるフランス国家最優秀職人賞「MOF」を取得したというすごい方です。

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⇒【YouTube】イルサンジェー 代々受け継がれる114年続く製法と歴史とは テロップ付き http://youtu.be/nY54OL2T_jI

 代々受け継がれてきたレシピと製法は一族以外門外不出。そのためエドワールさんが自ら工房に立ち、1粒1粒、5日間以上かけて手作りされているそう。大量生産ができないため、イルサンジェーのショコラが手に入るのは、世界でもアルボア本店と東京・表参道だけなんです(2014年にできた銀座ブティックが閉店し、2015年11月に表参道でオープン)。

 なお、東京ブティックは、なんとお店に行くのにわざわざ予約が必要なんです!(予約は公式サイトから)

◆1粒約840円〜! 超レアなチョコレートの味とは?

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 今回いただいたイルサンジェーのショコラ。ウワサによると1粒800円くらいらしいので、これで一体いくらぐらいなのか考えると恐ろしい……。

 イルサンジェーのブランドカラーである赤(革新)と黒(伝統)のパッケージ。高級感が漂います。

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 言うまでもなく、どのショコラも美味でしたが、その中でもスペシャルな3粒はこちら。

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1.イルサンジェー初代創作のスペシャリテ『トゥシェフ』

 ピエモンテ産ヘーゼルナッツのプラリネとブラックチョコレートミックス、100年以上前から同じ製法を守っている逸品。これでもか! というくらい濃厚な味わいなのに、クドくないのがすごい。

2.見た感じあんこ玉みたいな『ガレ』

 アーモンドプラリネとブラックチョコレートをミックスし、メレンゲでコーティングした人気の名作。一口食べた瞬間、アーモンドの香りが口中に広がる。あんこ玉だと思って食べるとかなりビックリするので要注意。

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3.まるでショコラのケーキみたいな食感『カフェバール』

 現当主のエドワール・イルサンジェー氏が制作。プラリネ・ガナシュ・クリームの3層でそれぞれ違うコーヒーの味が楽しめる。3種構造だけあって、口の中でいろいろな味が混ざり合ってリッチな味わい。まさに至福のチョコレート。

◆ところでフランス人は高級ショコラを食べているの?

 一つ気になることがあります。日本でも知る人ぞ知るイルサンジェーのショコラ。本国フランスでの認知度はどれくらいなのでしょうか?

 というのも以前フランスで、チョコレートについてフランス人と話していたときに、衝撃の事実が発覚しました。なんとその場にいたフランス人4〜5人が、『ジャンポール・エヴァン』も、『メゾン・ド・ショコラ』も、『ダロワイヨ』も、「知らない」と言うのです。

 そして口をそろえて言ったのです「ショコラはスーパーで買うからね」。

 まさかの答えに、その場にいた日本人全員が絶句……ということがありました。

 これがすべてのフランス人に当てはまるわけではないでしょうが、少なくともブランド名や流行といったものに左右されず、自分の良いと思ったものを買うという国民性が表れているなと思いました。

 その一方で、チョコレートというものを芸術・文化として国が認め、職人に称号を与えるところなどは、フランスの懐の深さを感じます。

 そんなこんなを考えながら超高級ショコラを一粒ずつ味わう時間は、とても豊かで幸せなひと時でした。

<TEXT/青山文>