昨日、九州、中国、四国が一斉に梅雨入りしましたが、熊本の避難所でノロウイルスによる集団感染が発生したニュースが先日報道されました。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、冬場に罹患するイメージをお持ちの方が多いかもしれません。
でも実は、一年を通して発生しています。特に夏場はノロウイルスが原因となる食中毒が多発。
平成25年の厚生労働省の調査報告では、食中毒の原因の第1位がノロウイルスに!
感染力が強く、人から人への広がる懸念が大きいノロウイルスの予防法とは?

ノロウイルスは人から人へ感染するため、しっかりとした予防策を取ることが大切です


まず知りたい、ノロウイルスの症状

ノロウイルスの潜伏期間は24〜48時間。
手指や食品などを介して経口で感染し、人の腸管で増殖するのが特徴です。
また、感染力が非常に強く、10〜100個程度のわずかなウイルスでも感染・発症します。
【主な症状】
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、軽度の発熱
上記のような症状が1〜2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。
健康な人であれば感染しても発症しない場合や、風邪のような症状でおさまる場合もありますが、免疫力の低下した乳幼児やお年寄りの場合は、症状が重症化することもあるので注意が必要です。

子どもやお年寄りは重症化することもあるので注意!

子どもやお年寄りは重症化することもあるので注意!


ノロウイルス感染源と予防と対策

ノロウイルスは食品からの感染だけでなく、最近では人から人への感染が多く報告されています。ですから、人が多く集まる場所では、感染予防に向けた万全な衛生管理が求められます。
また、ノロウイルスは多数の遺伝子型が存在するため、一度感染して完治したから大丈夫とは言えないのが怖いところ。毎年新しい型のノロウイルスが発見され、より強力になっていることが確認されています。
【主な感染ルート】
・ウイルスが蓄積したカキなどの二枚貝の生食
・汚染された食品を加工したときの調理器具
・感染した調理従事者からの手指を介した二次汚染
・感染者の嘔吐物やふん便からの二次感染
・家庭や施設などでの飛沫などによる二次感染

感染の起こりやすい場所

感染の起こりやすい場所

【予防と対策】
○手洗いの徹底…しっかり泡立てた石けんで洗いましょう。きちんと洗い流すことも大切です。洗って、きれいなタオルで拭いて、消毒まで行えばカンペキ!
○環境の清浄…キッチン周りやドアノブなど、多くの人が触れる場所はこまめに清拭し、感染源になりやすい便座は、使用前に除菌する習慣をつけましょう。
○食品の加熱処理…ウイルスは熱に弱いため、加熱処理して食べましょう。
85〜90℃で1分以上の加熱をすれば、ウイルスは感染力を失います。
○適切な汚物処理…ふん便1gには約1億個のウイルスが含まれていると言われています。汚物を処理する際には、手袋を着用し、ペーパータオルで拭き取り、ビニル袋に密閉して廃棄。その後、消毒液でしっかり拭き取ります。
※次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方
500mlのペットボトルに、ペットボトルのフタ1杯の次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)と水を入れる。

手洗いは指の間までしっかりと!

手洗いは指の間までしっかりと!

── これからのレジャーシーズン、バーベキューで貝類などを食す機会も多くなるのではないでしょうか。
その加熱が不十分でかつウイルスを持っていた場合はノロウイルスに感染することも……。
冬にかかる病気だと思い込まず、夏のノロウイルスにも要注意です。
参考:厚生労働省HP