キリンカップ・ブルガリア戦では左足の負傷により大事を取って欠場。次のボスニア戦で本田の雄姿をピッチ上で見られるか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 日本代表の本田圭佑がオーナーを務めるオーストリア3部のSVホルンが6月3日、リーグ最終節でザンクトポールテンに5-1と大勝して3部1位での2部昇格を決めた。
 
 本田は同4日に所属事務所を通じて喜びのコメントを発表。2部昇格、そして優勝の要因を次のように語っている。
「いくつか重要な要因はありますが、初年度ということもあったので、先ずは組織作りにこだわりました。日本から優秀な人材を複数派遣し、現地のオーストリア人が今までやって来たことに加えて我々の色を足していった。1年かけて戦える組織を作ろうと決めていました。予算もなく小さいクラブなりに哲学を大事にすれば勝てるというのを学べた大きな1年でした」
 
 また、オーナーとしては所属するミランの経営を「反面教師として参考にさせてもらっています」と告白。一方で、現役選手であるがゆえに現場には顔を出せないことから、「現場のチーム全員をリスペクトしながら意思決定するようにしています」としながらも、「ただ僕の最も大きな役割は、意思決定以上に、今回も優勝の立役者であるマネジメントチームと監督ら現場スタッフとビジョンを共有し続け、これで満足と思わせないためのコミュニケーションだと思ってます」と、クラブにおける自らの役割・立場について語っている。
 
 さらに、シーズン中のエピソードとして、4-0で大勝した翌日に当時の監督を解任した際の周囲の反応についても披露している。
「4-0で勝った後に決定したので、翌日にミハイロビッチやミランの選手からも鬼だと大批判を受けたことは覚えています(笑)。でも勝ち負けでなく、満足できていなかったんで。優勝できてなかったら何を言われていたか分かりませんが」
 
 日本人選手を6人抱え、現地ではクラブの日本化が進んでいることに批判の声も上がっているというが、「今のところ日本人が増えてきているのは我々組織の現場のネットワークの少なさが表われているだけです。世界の若くて情熱のある選手に目を向け始めているので、いずれ多国籍集団になると思います。現地の批判は理解ができるものです。変わるというタイミングでは批判はつきものですから」と、現地の批判に理解を示すとともに、さらなるグローバル化を目指すというクラブのビジョンについて語った。