3日、中国の河北省に住む50代の男性2人は目や腕に障害を持っているが、15年間にわたる植樹で林を造り上げたとして米CNNが取り上げるなど多くの感動を呼んでいる。

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2016年6月3日、中国の河北省に住む50代の男性2人は目や腕に障害を持っているが、15年間にわたる植樹で林を作り上げたとして米CNNが取り上げるなど多くの感動を呼んでいる。

賈海霞(ジア・ハイシア)さんは幼少期から左目が見えず、出稼ぎをしていた2000年に仕事で右目が負傷し両目が失明してしまった。そんな海霞さんを励ましたのが幼なじみの賈文其(ジア・ウェンチー)さんだった。文其さんは3歳の時に感電により両腕を失っていた。

海霞さんが失明した翌2001年に2人は村の土地を借り上げ植樹しようと思い立った。これを聞いた村役場は全面的に支持し、3万3000平米余りの土地を無償で貸し出した。とはいえ、2人は貧しかったために木の苗を買う資金もなく、「挿し木」で木の数を増やそうと考えた。2人は挿し木に向いているヤナギに的を絞り、毎日木の枝を切り取っては荒地に植えていった。作業をするのは失明した海霞さんで、両腕がない文其さんが指示を出し2人で協力して作業を続けた。

最初の年は800本の木を植えたものの、水不足により生き残ったのはわずかに2本だったが、2人はめげることなく工夫を続け15年間に渡り植樹し、今では1万本余りの木が荒地だった場所を林に変えた。

彼らの活動は2014年から中国国内で知られるようになり、村役場や政府関連部門から奨励金を受け取るなど支持を受けている。2人は生活保護や手当を受け取っているが、1年に受け取れる金額はわずかに2000元余り(約3万円)で、生活は非常に困窮している。彼らが植えた木を全て売ると50万元(約830万円)のお金が手に入るというが、2人は「最初は収入を得るために植樹を始めたが、苦労して育てた木は私たちにとって子どものような存在で伐採して売ることはできなかった。後世や環境のためにも木は残してゆく。生活は苦しいが、心はとても穏やかだ」と語っている。

地元や中国ではそれなりに知られるようになった彼らを米CNNが先月取り上げ、世界でも知られるようになった。公開された取材動画は再生回数が100万回を超え、「感動した」との声が数多く寄せられている。(翻訳・編集/内山)