インドでは高級品なiPhone

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最近、インドでの携帯電話市場でサムスンが首位を占めていることとは対照にアップルが遅れを取っているということを伝えるニュースが目に入ってきます。今や、イントでのシェア率を50%以上誇るサムスンにこのまま独走させまいとアップルが苦戦しています。アップルがインドで普及していない大きな理由の一つがiPhoneが高価であるということです。インドは大きな市場であるとはいえ、スマホの普及率はわずか10%と、まだまだ成長する余地があります。そこで、アップルがいくつか対策を打ち出したのですが様々な困難に直面しています。

■ 政府がiPhoneの中古販売を拒否!サムスンの思惑か

そこで、アップルはインドの環境庁に中古iPhoneの販売を許可してもらうように申請をしていました。中古iPhoneを低価格で販売することが可能になればシェア率が増加すると狙ったのです。しかし、インドでは2万円程度のスマートフォンが庶民の買える限度とされているのですが、新品のiPhone6sで約8万円、中古のiPhone6sを約4万円へと大幅値下げでの販売を図ったとしても、庶民にとってはまだまだ高級品なのです。この申請に対して、インド政府はアップルの中古iPhoneの輸入及び販売の申請を却下しました。現地生産を実施しているサムスンなどが反対したのです。インド政府も現地生産を推奨しているために、アップルの戦略は失敗に終わりました。

■ インドでのアップル直営店も受け入れられず

インド政府は、外資系企業が国内での小売直営店を展開する場合には、部品の30%以上をインド国内企業から調達することを義務付けられています。ただし、現在インドに存在していない「最先端技術」を国内にもたらすのであれば、この条件を免除できるとしています。しかし、アップル製品についてはインド政府の審査団からはこの条件の適用外を認めれられたものの、最終的な承認権限を持つ外国投資促進委員会と財務相がこの提案に反対しました。現在、アップルは同社製品の大半を中国で生産しており、この基準には満たしていないとの見解が明らかとなっています。

■ 潜在的価値が高い故に見過ごせないインド市場

格安スマホが普及している中、高価なiPhoneはシェア率2%程度とサムスンと大きく広がっています。しかし、インドでの市場展開が困難であるとはいえ、スマホが年間1億台以上も出荷されている巨大市場はアップルとしても見過ごすわけにもいきません。インドにはこれまでに大きな投資を行っていませんが、2016年第1四半期には前年同期比56%増と大きく売上が伸びています。スマホの利用率が約10%に対して人口が10億人を超えるインドでの成長余地はかなり大きいと考えられます。アップルは欧米や中国での売上が鈍化しているなか、インドを中国に次ぐ重要な市場であると認識しているのです。

(著:nanapiユーザー・Kenny 編集:nanapi編集部)