バカ、まぬけ、クソ野郎、役立たず……日本語には相手を貶める罵り言葉が数多存在する。日本人にしてみれば十分な「殺傷力」を持つ言葉や表現ばかりだが、中国人にとってはいささか物足りない部分があるという。中国メディア・捜狐が5月31日に掲載した文章では、その決定的な理由を2点挙げて説明している。(イメージ写真提供:123RF)

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 バカ、まぬけ、クソ野郎、役立たず……日本語には相手を貶める罵り言葉が数多く存在する。日本人にしてみれば十分な「殺傷力」を持つ言葉や表現ばかりだが、中国人にとってはいささか物足りない部分があるという。中国メディア・捜狐が5月31日に掲載した文章では、その決定的な理由を2点挙げて説明している。

 文章は、日本における罵り言葉のパターンは豊富であるとする一方、これらには「親や先祖を罵る」、「生殖器にまつわる」という2つの要素が不足していることを説明。「日本人の汚い話が十分に汚くないゆえに、われわれは『日本人は汚い言葉が嫌い』と思ってしまうのである」と論じた。

 まず、生殖器や性行為という要素が不足している点についてだ。文章は、中国やキリスト教文化を持つ西洋世界では性行為の話をすることはタブーとみなされていることを説明した。一方で、日本人の性に対する態度はこれとは一線を画したものであり、その象徴的な事例が古代日本の歴史書「古事記」において、忌み憚ることなく性行為を想起させる記述がなされている点であるとした。

 つまり、生殖器や性行為について口にすることがタブーではないゆえ、「普段口にすることが憚られることを口にし、相手を罵る」という罵り言葉の条件を満たさないため、日本ではこれらに関する罵り言葉が発展しなかった、というわけだ。

 そして、日本では今日に至るまで性表現に対するタブー意識は弱いとし、「エロオヤジ」、「変態」という性に関する罵り言葉はあるものの、多くのばあいは相手自体への侮辱ではなく、その行為やモラルの低さを指弾するものであると解説した。

 中国語は確かに、「お前の母親を○○するぞ」といった罵り言葉が非常に多く、しかも呼吸するのと同じくらいの頻度で発せられる。現代の日本においては、明治以降に西洋の文化や価値観が急速に浸透したことで、古代や中世に比べて性的な表現を敬遠する傾向にある。それゆえ、中国などで平気で「○○」という言葉が飛び交うのを見ると逆にドキッとしたり、「どうしてそんな言葉を平気で連発できるのか」などと思ってしまうのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)