4日、英BBC中国語版によると、台湾の蔡英文総統が個人のフェイスブック上で天安門事件に対する見解を語った。写真は蔡氏の総統就任式の様子。台湾総統府公式サイトより。

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2016年6月4日、英BBC中国語版によると、台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統が個人のフェイスブック上で天安門事件に対する見解を語った。

1989年の天安門事件から27周年を迎えた。当時、中国政府は民主化を求めて天安門広場で行われた学生運動を武力で鎮圧した。

蔡氏は「27年前、北京で発生した天安門事件では、多くの人が家族を失い、多くの人が改革に失望し、また多くの人が故郷を離れ、海外に逃れざるを得なくなった。これらはかつて台湾も経験した。27年前、テレビの前にいて、あの画面を見た一人ひとりの台湾人は、みんなわが事のように受け止めた。私たちもこの道を通ってきたからだ。天安門広場の学生たちの民主と自由への渇望は、私たちが誰よりもはっきりとわかる」とした。

また、中国本土の人々が台湾を訪れた際に本土に関する書籍を目にし、台湾の言論と選挙を観察することで台湾の民主制度を理解しているとした上で、「多くの友人が自らの経験から民主とは恐ろしいものではなく、美しく愛すべきものだということに気付いている」と続ける。

さらに、「台湾総統として、私は対岸(中国)の政治制度にあれこれ言うつもりはないが、心から対岸と台湾民主化の経験を分かち合いたいと思っている。もし対岸が中国本土の人民により多くの権利を与えれば、世界の人々は中国本土をより敬うようになるだろう。中国人民の過去の痛みは、対岸の執政党だけが癒すことができる」とし、「いつの日か民主と人権について、両岸の認識が一致することを期待したい」とつづった。

記事は、中国ではメディアやネットを含め、天安門事件に関わる一切のことに厳しい規制が敷かれている一方、香港メディアは天安門事件に関する記事を掲載していることに触れた上で、「台湾の自主性を強調する民進党政権が誕生し、半分の自治を持つ香港では民主化への流れが阻止され本土主義が台頭する中で、両岸三地(中国本土、香港、台湾)の天安門事件に対する歴史的な見方が再び大きく注目されている」と伝えている。(翻訳・編集/北田)