清武、本田&香川欠く可能性に「2人の代わりはいないけど…」

写真拡大

 日本代表MF清武弘嗣にとって、7日に行われるキリン杯決勝ボスニア・ヘルツェゴビナ戦は真価が問われる試合になるかもしれない。

 前日に行われたキリン杯準決勝ブルガリア戦で前半44分に負傷交代したMF香川真司が右脇腹打撲のため、4日のトレーニングには参加せず。また、左膝裏痛でブルガリア戦を欠場したFW本田圭佑も別メニューでの調整が続き、ボスニア戦は両エースを欠く可能性が出てきた。そうなれば、攻撃のけん引役は間違いなく清武となるだろう。

 ブルガリア戦では左サイドハーフで先発出場すると、ダイレクトパスで攻撃にリズムを生み、キレのあるドリブル突破でゴールに迫った。パスワークの中心にいた清武は「デカい相手をワンタッチではがしていけた。すごく良い場面が多かったと思う」と手応えを感じている。さらに、負傷した香川がピッチを後にするとトップ下に入って攻撃のタクトを振るった。

「真司くんや圭佑くんは日本代表にとって、すごく重要な選手で代わりになる選手はいない」と両エースの存在は大きいとしつつも、「けど、最終予選ではそういうシチュエーションがあるかもしれない」と続けた。

 9月から始まるロシアW杯アジア最終予選。負傷などを考えれば、必ずしも香川と本田がピッチにいるとは限らない。だからこそ、「次の試合はすごく重要な試合だし、誰が抜けたとしても良い試合ができないと意味がないと思う」と力強く話した。仮に2人を欠くことがあっても、日本には清武がいる――。ブルガリア戦の好調をボスニア戦に持ち込み、そう思わせるようなプレーを披露したい。

(取材・文 折戸岳彦)