連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第9週「常子、初任給をもらう」第53話 6月3日(金)放送より。 
脚本:西田征史 演出:松園武大


初任給をもらった帰り、何か大きな包みをもって戻ってきたと思ったら、お肉を買ってきた常子。
小橋家と森田家、みんなですき焼き食べようとしたが、まつ(秋野暢子)は遠慮する。
「常子が懸命に働いて」・・と言うまつ。また出た「懸命」。強調するなあ。
でも、初任給を、すき焼き・学費の返済・生活費にするんだから、確かに懸命だ。
常子は、月に一度のおでかけを復活させる。
週に1回は武蔵(坂口健太郎)とデート。月に1回は家族でおでかけ。なんて丁寧な生活。
そして、コント2連発。
その1.すき焼きコント。2階の小橋家から1階に下がって、すき焼きをやせ我慢する森田家の様子を見せる。
その2.東堂先生(片桐はいり)の質問コント。
その3.演劇コント。
いままで「ロミオとジュリエット」のジュリエット、「人形の家」のノラなど、ヒロインの台詞を乙女ぽく読んでいた東堂先生が、なぜか「ハムレット」ではオフィーリアじゃなくて凛々しくハムレットという三段落ち? 
「存うるか 存えぬか それが疑問ぢゃ」は坪内逍遥訳。最も有名なのは「生きるべきか死ぬべきかそれが問題だ」で、原文は「to be,or not to be that is the question」。井上ひさしが戯曲「天保12年のシェイクスピア」の中でいろいろな翻訳を列挙していて面白い。

ほのぼのコントで月日は流れ、昭和13年。
おかっぱ頭は東堂先生に譲って、美子(杉咲花)がおさげの女学生に。
君子(木村多江)が、美子のことを「鉄郎(向井理)さんと同じにおい」がすると言い「たくましいとうか要領がいいというか」とそのわけを説明したことにびっくりした。確かにちゃっかりキャラではあるが、鉄郎似はやば過ぎる。何はともあれ「新しい風を巻き起こしていく」らしいから期待したい。
8週に続き9週も、金から土にかけて新展開になって翌週につなげるパターン。これも高視聴率の要因のひとつだろうか。
(木俣冬)