キャンプ初心者、本当にそろえたい道具は? 年間30泊のキャンパーが伝授

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キャンプ道具には、真っ先に買うべきものと、後回しでいいものがあります。

【写真】おしゃれで使える! キャンプをワンランク上げる厳選アイテム

また、なるべく早い段階で揃えたほうがいいものと、楽しみ方が広がってからの購入で問題ないものがあります。

これからキャンプを始める、子育てファミリー向けに、年間約30泊はキャンプをする、アウトドアライターが、詳しく解説します。

テントはレンタルできるので後回しでいい

キャンプと言えば、誰もが真っ先に考えるのが、テントです。

が、テントの購入は、大きな買い物になり、ビギナーのうちは、良いテントを選ぶのが難しいので、後回しにしたほうがベターです。

大半のキャンプ場で、テントをレンタルできます。

様々なメーカーのテントを使ってみて、あるいは他キャンパーのテントを見て、自分たちに合ったテントを見つけてからの購入で、遅くありません。

最も重要なのは寝心地!

キャンプの快適さを決める要因として、もっとも大きいのが、寝心地です。

基本的に、地面の固さを感じる状況で眠るため、「翌朝になったら体がバキバキに痛い」「よく眠れず、睡眠不足」などの事態になりやすいのです。

特に、子どもの場合、睡眠不足だと、機嫌が悪くなりやすいので、怒られてばかりになり、結果として悪い思い出になってしまった、ということにもなりかねません。

マットやシュラフ(寝袋)も、レンタルを用意しているキャンプ場が多いですが、正直なところ、寝心地の良いものを揃えているケースは、稀です。

1. マットはエアーベッドがおすすめ

最重要アイテムは、床に敷くマットです。

なんと言っても地面で眠るわけですから、ケチらずに、インフレーターマットなど、クッション性の高いものを選んでください。

おすすめは、エアーベッド。

数年前までは、エアーベッドというと、重くてかさばるので、なかなかキャンプギアとして選択肢には上がりにくかったのですが、現在は優れたアイテムがあります。

コールマンの「デュラレスト™ エアーベッド」シリーズ。

グランデ/ツイン、グランデ/クイーンは、なんと40cm近い厚みで、最高の寝心地。

地面の固さはもちろん、冷えもシャットアウト。

それでいて丈夫で、空気を抜くと、信じられないくらいコンパクトになります。

2. シュラフ(寝袋)を購入するメリット

シュラフは、¥3,000程度から、安価なものが多く出回っているので、買ってしまっていいでしょう。

選ぶポイントは、シュラフの快適温度。

真夏しかキャンプをしないつもりなら、薄手のものでかまいません。

自宅で「キャンプごっこ」ができるのが、購入するメリットです。

シュラフの使い心地、寝心地を確かめておければ、子どもはもちろん、お父さんお母さんも安心ですよね。

また、ちょっとしたテクニックですが、自宅で日常的に使っている枕を、キャンプに持ち込むと、安眠しやすいので、ぜひお試しください。

アウトドアでの“くつろぎ” を決めるチェア&テーブル

イスやテーブルは、さまざまなアウトドアフィールドでキャンプをするための、必需品。

ポイントは、まず座面の高さを決めることです。

小さな子どもがいる場合は、地面に直に座るグラウンドスタイルや、高さ40cm程度のロースタイルが、過ごしやすいでしょう。

ポイントは、あまり安価過ぎるものは、避けるということ。

安い物は、安いなりに壊れやすく、買い直す羽目になり、結局はお金が掛かってしまいます。

3. チェアはお金の掛けどころ

中でもチェアは、お金の掛けどころ。

リーズナブルなものから、高級品まで、様々に存在しますが、奮発して座り心地のいいチェアを買うと、素敵なアウトドアライフを過ごせます。

高級ラインナップの中には、座り心地がいいだけでなく、超軽量なものも。

キャンプだけでなく、車に常備しておいたり、ピクニックや公園に持ち出したり、という活用法もできます。

4. テーブルは大きめ1つ+サイドテーブルで構成

キャンプでのテーブルは、台所や食卓としての役割と、ちょっとしたものを置くサイドテーブルの役割とに分かれます。

台所や食卓には、大きめのテーブルがあると、家族みんなでご飯を作ったり、食事をしたり、に便利です。

また、キャンプにおけるサイドテーブルの利便性は、驚くほどです。

チェアでのんびりしたり、焚き火に当たりながらお酒を飲んだり……と、アウトドアではけっこう細かく移動するのですが、そのたびに大きなテーブルを移動させるのは、億劫なものです。

ちょっとしたスペースが、大活躍します。

テーブルは、ぜひ、大きめ一つ+複数のサイドテーブルで構成してください。

5. クーラーボックスはハードタイプ推奨

食材を保冷しておく、クーラーボックス。

キャンプやアウトドアの必需品です。

つい、安価なソフトクーラーを買ってしまいがちですが、ハイシーズンである真夏にキャンプをする場合には、保冷能力が低すぎて、ほとんど意味がありません。

1泊ならまだ良いのですが、2泊以上する可能性がある場合は、必ずハードタイプを購入してください。

個人的に、コールマン「スチールベルトクーラー」が好きです。

デザインを放棄したようなクーラーボックスが多いなか、「54QT スチールベルト®クーラー」のお洒落さは、唯一無二です。

6. アウトドアではタープは必須

アウトドアでは、急な天候の変化がありえます。

ご飯を食べようというときになって、急にポツリポツリと雨が。

狭苦しいテントの中で食事をするのは、大変です。

小さな子どもがいる場合は特に、こぼしたりしないか心配でもあります。

また、真夏の炎天下では、熱中症を防ぐために、日よけが必須です。

木陰や、屋根のあるスペースがあると事前にわかっている場合は問題ないのですが、さまざまな状況に対応するためには、タープは必須と言えます。

タープには、ただの布に等しいものから、紫外線をシャットアウトしたり、温度上昇を押さえたりできる、高性能アイテムまで、様々に存在します。

いざという場面への備えを考えれば、タープもお金を掛けるべきアイテムです。

おすすめは、コールマン「ウェザーマスター(R)ヘキサタープII」か、スノーピーク「HDタープ“シールド”・ヘキサ」シリーズ。

どちらも、少々高価ではありますが、一度購入すれば長年使い続けられる、間違いのないアイテムです。

7. 使い勝手のいいLEDランタン

外灯が整っているキャンプ場でも、夜間は暗くなるケースがほとんどで、特にテント内では、手元の灯りは必須となります。

小型の懐中電灯や、ヘッドライトを用意するのが王道ですが、おすすめしたいのが、LEDランタン。

特に、コールマン「CPX®6 トライアゴ™LEDランタン」は、リビングスペースの灯りとしても充分な明るさながら、3つに分割でき、手元の灯りとしても使用できる、便利なアイテムです。

早い段階での購入がおすすめな3アイテム

8. 使い捨て(紙皿、割り箸など)からは卒業すべし

キャンプでは、ゴミは、持ち帰りが原則です。

ゴミ回収をしてくれるキャンプ場もありますが、例外と考えてください。

使い捨て前提の紙皿や、割り箸は、早い段階で卒業しましょう。

おすすめは、シェラカップ。

¥1,000程度で購入できるにもかかわらず、お皿にも、コップにも、計量カップにもなり、汎用性は抜群。

なにより、キャンプらしい雰囲気が良く出るアイテムです。

お箸や、スプーン、フォークなどがセットになった、カトラリーセットも、一つ用意しておくといいでしょう。

9. 野外炊事の難易度をグッと下げるツーバーナー

ツーバーナーとは、アウトドア用のコンロです。コールマン製品が有名です。

ホワイトガソリン式と、ガス(カートリッジ)式とあります。

卓上ガスコンロとほぼ同じ仕組みで、扱いやすいのは、ガス式です。

キャンプと言えば、炭火でのBBQや、直火での飯盒炊飯が頭に浮かびますが、ツーバーナーが一つあると、料理の幅が圧倒的に広がり、難易度がグッと下がります。

ビギナーであるほど、早い段階での購入がおすすめ。

なお、卓上ガスコンロは、基本、屋外使用禁止のものが多いので注意。必ず、アウトドア専用のもの購入してください。

10. 直火禁止でも焚き火ができる「焚き火台」

キャンプに行ったら、「ぜひ焚き火をしたい」と考えている人は多いはず。

しかしながら、直火禁止のキャンプ場は少なくありません。

焚き火を、キャンプの重要な楽しみの一つと考えているなら、早い段階での焚き火台の購入がおすすめ。

フィールドを選ばずに、焚き火ができるようになります。

入門なら、安価で使い勝手がいいユニフレーム「ファイアグリル」がおすすめ。

コストパフォーマンスの高さは、随一です。

少々高価ではありますが、多機能なコールマン「ステンレスファイアープレイス」シリーズがあると、キャンプライフが一段グレードアップします。