日本各地には、災害に関する情報提供や教育を目的とした防災センターが存在し、しばしば中国のメディアやネット上で防災教育の徹底ぶりが取りざたされる。なかでも、実際に痛ましい災害を経験した地点で再建された防災センターは、中国の人々にも特に強い印象を与えるようだ。(イメージ写真提供:(C)Gerald Bernard/123RF)

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 日本各地には、災害に関する情報提供や教育を目的とした防災センターが存在し、しばしば中国のメディアやネット上で防災教育の徹底ぶりが取りざたされる。なかでも、実際に痛ましい災害を経験した地点で再建された防災センターは、中国の人々にも特に強い印象を与えるようだ。

 中国メディア・網易は2日、「日本の消防ステーションはこんなに美しい」と題し、2011年3月の東日本大震災で倒壊、再建された福島県南相馬市の消防センターについて紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本の防災教育は有名であり、各都市に消防センターが設置され、体験や訓練を通じて防災の知識の普及に努めていると紹介。そのうえで、震災発生後に南相馬市で進められた最初の再建プロジェクトとして建設された新しい消防センターが、「悲しみに満ちた街により多くの希望と自信を与える」という使命を帯びていることを伝えた。

 そして、消防センターが「シンボリックな意味がふんだんに盛り込まれている」デザインとなっていること、消防車の格納エリア、消防隊員の休息スペースやオフィスとともに大きな展示スペースが確保されており、「忘れてはならない過去、そして再建中の現在、未来」を意識した時系列の資料が壁に展示されていることを紹介。「白い壁に大きな文字や画像。決して複雑な資料ではないが、白を基調とした静かな環境のなかで、ひときわその内容に人びとを集中させる」と評した。

 災害が起き、被害を出してしまったという事実を変えることはできない。一方で、その教訓を今後に生かし、少しでも災害時の被害を食い止めようとすることはできる。被災地に再建された消防センターには、見た目や存在の「シンボル性」のみならず、「ここで何が起きたか」を積極的に広く伝えていく役割も担っているのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Gerald Bernard/123RF)