抜群の攻撃センスを発揮し、攻撃をリードした清武。得点こそなかったが、その存在感は絶大だった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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[キリンカップ]日本代表7-2ブルガリア代表
6月3日/豊田スタジアム

 最後までその躍動感は失われることはなかった。
 
“香川との共存”が注目された清武だが、ふたりの息の合ったコンビネーションはもちろん相手に脅威を与えたが、それ以上に、清武自身のパフォーマンスが際立っていた。
 
 相手の足を止めるダイレクトパスで攻撃にリズムを生み出せば、変化を加えようと、裏をかいてドリブルで持ち込みシュートを放つ。
 
「試合に入る前から、すごい気合いが入っていた」
 
 スタートは左ウイングで、香川が負傷退場した後はトップ下でプレー。サイドは久々で、「運動量が多かった」といつもとは違う疲れを感じていたようだが、「良い感覚でできたと思う」と手応えも掴んだようだ。
 
 ゴールこそなかったが、途中交代するまで攻撃のタクトを振るっていたのは、背番号13と言っても過言ではない。
 
――アピールになったのでは?
 と聞くと、次のような答えが返ってきた。
 
「いつまでも……なんていうか、アピール、アピールというよりは、自分が引っ張って行かなければいけない立ち位置だし、年齢でもある。そういう意味では、今日はすごい、気合いが入っていました」
 
 強い自覚が芽生え始めている。このブルガリア戦は、ある意味、“勝負の一戦”だったのだろう。自らの存在を示すゲームで、清武は見事に結果を残してみせた。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)