開始早々の3分、柏木のクロスにヘッドで合わせ先制ゴールを決めた岡崎。史上3人目の通算50点に王手! 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 [キリンカップ]日本代表7-2ブルガリア代表
6月3日/豊田スタジアム
 
  電光石火の一撃だった。日本は試合開始と同時にブルガリア陣内に攻め込み、小林悠、柏木陽介が立て続けにシュートを放つ。
 
 そして3分、柏木が前を向いて左足でキックを放つ瞬間、ブルガリア守備陣の背後を突いてラインブレイクしたのが背番号9――岡崎慎司だった。
 
 相手DFは足が止まり、GKが飛び出す。その間隙を突いた岡崎は身体を投げ出し、ピンポイントクロスにヘッドで合わせる。軽く触れつつもしっかりコントロールされたシュートが、ブルガリアのゴールネットを揺らす。ファーストシュートを確実にモノにしてみせたのだ。
 
 その後は、香川と吉田の2発など、日本がゴールラッシュを演じた。その呼び水となったのは、間違いなくこの男の一撃であり、相手に与えたダメージは大きかった。
  
 試合後、岡崎は次のようにゴールシーンを振り返った。

「ちょっとオフサイドかなと思ったが取られなかった。いいタイミングで、(柏木)陽介の左足のキックが、僕の持ち味を引き出してくれた。ボランチがボールを受ける回数が立ち上がりから多かったので狙っていた」

  発売中の『岡崎慎司・プレミアリーグ優勝記念号〜レスターが起こした100年に一度の奇跡〜』では、岡崎にとっての“歴戦の友”からの祝福メッセージも掲載されている。そのなかで、2010年の南アフリカ・ワールドカップで日本代表として岡崎とともに戦った磐田の松井大輔は、「オカちゃんは、1試合に必ず1点は決める『ザ・ストライカー』。そんなイメージが強い」と語っていたが、まさにその言葉通りの活躍ぶりを今回のブルガリア戦でも示した。
 
 さらにフランスのル・マンなど欧州リーグでプレー経験のある松井は、「プレミアリーグはフィジカルの厳しさが求められる。上背に恵まれていないオカちゃんのようなFWが試合に出ること自体相当難しい」と語ったうえで、「だけど、そのなかで居場所を確立し、優勝するなんて偉業。彼の常に一生懸命に努力し、プレーを怠らない姿勢が報われたと思う」と、改めてその“偉業ぶり”を絶賛していた。
 
 これで岡崎のA代表通算ゴールは「49」。次戦、釜本邦茂(75得点)、三浦知良(55点)に続く、史上三人目の「50得点」の大台達成に期待が懸かる。