Amazon Echoの躍進が意味する未来:「Internet Trends」レポート2016(1)

写真拡大

米国の有名アナリスト、メアリー・ミーカーによる恒例の「Internet Trends」レポートが今年も公開。Amazon Echoに代表される音声コマンドの利用が増えていることが明らかになった。その結果は、コンピューターと人間の対話が当たり前になる未来を示唆している。

「Amazon Echoの躍進が意味する未来:「Internet Trends」レポート2016(1)」の写真・リンク付きの記事はこちら

有名アナリストで、ヴェンチャーキャピタル「KPCB」のパートナーであるメアリー・ミーカーは、毎年発表する待望の「Internet Trends」レポート(PDF)の133番目のスライドで、興味深い比較を行った。

iPhoneの出荷台数のグラフを、米アマゾンの比較的新しい音声アシスタント内蔵ワイヤレススピーカー「Echo(日本語版記事)」の予想出荷台数のグラフと並べたのだ。

iPhoneの販売高は増加がゆるやかになってきており、ミーカーの見積もりによれば、2016年末までに減少に転じるという。その一方、Echoの販売高は急増を見せている。

2016_internet_trends_report_final-133-1024x761

iPhoneの出荷台数(左)とAmazon Echoの予想出荷台数(右)。

これは、ハイテク機器での音声コマンドの利用が、着実に勢いを増していることを示している。ミーカーは自身のレポートで、中国のネット企業百度(バイドゥ)のチーフ・サイエンティスト、アンドリュー・ングの言葉を引用し、将来的には「検索の50パーセント以上が画像や音声を利用するようになる」と言う。

アップルの音声アシスタント「Siri」は、2015年6月までに、週10億件超のリクエストに対応したとミーカーは語る。また2016年5月の時点で、Androidスマートフォンにおける検索の20パーセントが音声ベースだったという。

Echoの人気が示すように、自宅や車内、出先で、ハンズフリーであるだけでなく、画面も使用しないでデヴァイスを操作する機会が増えている。アマゾンのジェフ・ベゾスCEOは5月31日、Echoとその内蔵ソフト「Alexa」に1,000人以上のスタッフが取り組んでいることを明らかにした

ミーカーとベゾスが正しければ、コンピューターと人間の対話時間は、すぐに大幅に増えることになるだろう。

関連記事『her』は「人工知能と人との恋の話」、ではない