新生・なでしこ、アメリカとの第一戦は、2点リードを守れずも数的不利の中で貴重なドロー

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▽日本時間の3日、なでしこジャパンは国際親善試合でアメリカ女子代表と対戦し、3-3の引き分けに終わった。

▽佐々木則夫前監督からなでしこジャパンを引き継いだ高倉麻子監督の初陣となった今回の一戦。フォーメーションは[4-3-3]を採用し、バックラインでは初招集となった佐々木が左サイドバックを務めた。中盤は阪口がアンカーに入り、右に中島、左に宇津木を配置。前線は右に千葉、左に大儀見、最前線に岩渕を置いた。



▽マラソンランナーが高地トレーニングを行うことで有名なコロラド州にあるディックス・スポーティング・グッズ・パークで行われた試合は、アメリカがフィジカルを活かした攻撃で押し込んでいく。しかし、なでしこも流動的にポジションを入れ替え[4-2-3-1]や[4-4-2]にシフト。すると徐々に流れを引き寄せる。

▽迎えた15分、阪口の縦パスを受けた岩渕がボックス手前右の位置でターンし、左足でミドルシュートを狙う。するとGKソロの手をかすめたボールはそのまま逆サイドネットを揺らし、なでしこが先制に成功した。このゴールで勢いに乗ったなでしこはその後も主導権を握ると、迎えた20分、相手陣内でショートパスを繋ぎ、右サイドの中島に展開。中島の鋭いクロスをファーサイドから走り込んだ大儀見が押し込み、流れるような攻撃からなでしこが2点目を奪った。

▽やや動きが重いアメリカだったが、27分に右サイドを突破したピューがマイナスのクロスを入れる。なでしこのバックラインは下がりすぎてしまい、ぽっかりと空いたスペースにモーガンが走り込むと、そのままダイレクトシュート。これがGK山下の手を弾き、ボールはそのままゴールネットを揺らした。

▽ハーフタイムにかけては、なでしこがボールを持つ時間が増えるも、やや攻めあぐねる。それでも42分には再びショートパスで相手を揺さぶり最後は中島がミドルシュートを放つが、ここはクロスバーを叩いてしまう。アディショナルタイムではアメリカが攻勢に出たが、そのまま終了し1-2となでしこがリードして試合を折り返した。

▽迎えた後半はアメリカが押し気味に試合を進めるも、なでしこは集中した守りで攻撃を跳ね返していく。しかし57分にアクシデントが発生。左サイドのライン際でジョンストンがボールをキープしているところに、大儀見が後ろからスライディングを見舞う。すると、このプレーで大儀見はこの日2枚目のイエローカードを受けて退場となる。

▽大儀見の軽率なファウルにより数的不利となったなでしこは、圧倒的にアメリカに押し込まれる。すると63分、熊谷が与えたボックス右のFKからモーガンにゴールを許し、試合を振り出しに戻された。

▽試合終盤にかけてもアメリカがなでしこを圧倒する展開となる。すると迎えた89分、左サイドからのアーリークロスにホランが頭で合わせる。なでしこは2選手で挟み込みにかかるが、飛び出したGK山下がボールを触れられず、ボールはそのままゴールネットを揺らしてアメリカがこの試合初めてリードを手にする。

▽追いかけるなでしこは、攻勢を仕掛けるがなかなかシュートまで持ち込めない。しかし、迎えたアディショナルタイム3分、中盤でシュートパスを繋いで攻めこむと、阪口のスルーパスに抜け出した横山が冷静にシュートを流し込み、数的不利の中、貴重な同点ゴールを奪い試合終了。高倉監督の下で初陣を迎えたなでしこは2点リードを守れなかったものの、数的不利の中で3-3の同点で試合を終えた。