2日、日本の小売業について中国の小売業情報サイトの聯商網は、「日本企業とどれだけの差があるのか?」と題した記事を掲載し、日中小売業の差を伝えた。写真は南京市にある百貨店。

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2016年6月2日、日本の小売業について中国の小売業情報サイトの聯商網は、「日本企業とどれだけの差があるのか?」と題した記事を掲載し、日中小売業の差を伝えた。

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イトーヨーカドーは中国で成功した代表的日本の小売業者だが、同社が成功したのは商品や店舗、資本金の規模によってではなく、従業員の真摯な姿勢や行き届いた管理のたまものだ。中国の小売業は日本とどれだけの差があるのか、はっきりとしたデータがないため断言はできないが、全体的に見て日本は中国の20年先を行っている。中国には現在日本式の商店が多くあり、これらは日本を参考にしているため外見上はそれほどの差はないが細部では依然大きな差が存在する。

日本の小売業者はし烈な競争を勝ち抜いてきたために非常にシステマチックで細部にまで行き届いている。日本に媚びを売っているつもりは決してない。事実を述べるとするなら、日本の小売店舗は周辺の顧客の需要に合わせた設計で、照明の視覚効果や道具の形状、色、高さ、幅など消費者の心理や行動に合わせ細かく計算された作りになっている。日本のやり方をそのままマネする企業もいるが、システマチックな管理や細部にまでこだわる精神がなければ見掛け倒しになってしまう。

日本の細部へのこだわりは商品の箱からも垣間見ることができる。同じミニトマトでも、箱の形状や大きさなど多くの種類が存在する。同じ商品でも売り方を変えることで多様な需要に応えることができるのだ。日本の店では従業員が床にひざまずいて商品の陳列や整理を行う光景をたびたび目にする。中国ではひざまずくことを尊厳がない行為と受け止める考えが根強いが、日本人は商品に真摯(しんし)に向かい合い尊厳を与えることで、商品の売り上げを促進し結果的に自分の報酬につながる。

中国の小売業は経営において条件がそろっている。欠けているものがあるとするなら、それは揺らぐことのない信念と実力だろう。とりわけ、匠(たくみ)のようなこだわりの精神と芸術家のような感覚が不足している。(翻訳・編集/内山)