「長良川鉄道全線1日フリー乗車証」のイメージ

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応援したい自治体に寄付を行うと、返礼として特産品などを受け取ることができる「ふるさと納税」が人気だ。総務省によると、2015年度は上半期(4〜9月)だけでも受入額が前年度同期比のおよそ3.9倍となる約453.6億円にのぼった。

返礼品は地酒やブランド肉、魚介類といった食品がメジャーだが、「特産の石を使った庭園製作」や「人気アニメとコラボレーションしたグッズ」など、変わり種の返礼も登場している。中でも最近増えているのは"体験型"の特典だ。

ローカル鉄道一日乗車券やフェリーの旅も

体験型の返礼は、納税した地域を実際に訪れて、イベントやアクティビティを体験できるというもの。たとえば大阪〜宮崎間の往復航空券代、1泊2食付の宿泊代、現地でのレンタカー代もしくは1万円相当の特産品をセットで提供する宮崎県綾町の「ANA便で行く 綾の旅(伊丹空港発着)」や、岐阜県美濃加茂市の美濃太田駅〜郡上市白鳥町の北濃駅を結ぶ全長72.1kmの単線ローカル鉄道・長良川鉄道越美南線に乗って列車旅ができる「長良川鉄道全線1日フリー乗車証」などがある。

情報ポータルサイト「トレンド総研」が20〜60代のふるさと納税経験者500人を対象に実施した調査によると、「今後"体験型"の特典を利用してみたいと思う」と答えた人の割合は69%と高かった。

2016年4月に開設された全日空(ANA)が運営するふるさと納税専用ポータルサイト「ANAのふるさと納税」でも体験型特典の紹介が増えている。6月には宮崎市が参加し、ハーブうなぎの蒲焼や期間限定の完熟マンゴーといった特産品のほかに、本格的なゴルフコースでのプレー体験と宮崎牛ランチをセットにした「UMKカントリークラブ プレー券」や「宮崎カーフェリーで行く! 豪華 宮崎満喫の旅!」などが追加された。今後、さまざまなアクティビティを通じて自治体の魅力を知る体験型返礼への需要がますます高まりそうだ。