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 元AKB48の大島優子(27)が、女優として活躍している。2014年6月の公演でAKBを卒業して以降、映画『紙の月』では日本アカデミー賞優秀助演女優賞を獲得。昨年には主演をつとめたドラマ『ヤメゴク』(TBS系)で、ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞を受賞するなど、一歩一歩、女優としてのキャリアを積み重ねている。

 そして今月30日までは、舞台『美幸〜アンコンディショナルラブ』に出演。放送作家の鈴木おさむ(44)が原作・演出を手掛け、俳優の鈴木浩介(41)との二人芝居に挑戦。高い演技力が求められる中、原作にもある下ネタ全開の台詞も連発するなど、これまでにない新たな姿を見せた。

 そんな大島だが、先日同舞台作品の囲み取材を受けた際に発した、6月開催のAKB48グループ選抜総選挙に関する発言がファンの間で波紋を呼んでいる。総選挙開催に関してコメントを求められた大島は、「8回目なので、いよいよダレてくるんじゃないですか」とコメント。周囲は笑いに包まれていたものの、隣にいた鈴木(浩介)が、慌てて「ダメでしょ」とツッコミを入れることに。

 しかし大島は続けて、総監督をつとめていた高橋みなみ(25)が卒業してはじめての総選挙であることに触れ、「ここでセンターが決まるのは大きな出来事。センターだけじゃなくて、誰が自分をアピールして動いたかが一番重要」と後輩達へメッセージを送った。

 大島としては、これまで自らもAKBのセンターメンバーとして活躍していたからこそ、ゲキを入れるためのメッセージだったのかもしれない。しかしその一方で、そうとは受け取れないファンからは、「自分が卒業したらどうでもいいわけか」「もはや老害だな」と、批判的なコメントが寄せられている。

■大島にとってAKBは「踏み台」だったのか

 調子に乗っていると解釈されてしまった大島の発言。そんな様子を、彼女の現状を踏まえた上で関係者は、「大島らしい」と語っている。

「大島はこれまでも空気を読めていない発言が多々ありました。そういった大島のキャラクターを認知しているファンであれば、大島なりのエールだと受け取れるのですが、ストレートに大島の言葉を受け取ってしまうと、どうしても上から目線の言葉にしか聞こえない」(芸能関係者)

 過去にも大島は自身の卒業公演で、高橋が「(卒業後は)戦友ではなく親友になってください」と言ったのに対し、「嫌です」と発言し会場を一気に笑いにかえている。こういったキャラクターを理解していれば、さして問題視する発言でもないのだろう。

 しかし現在女優として着実にステップアップしている大島にとっては、天狗になっていると思われても仕方がないのかもしれない。

「大島は現在、太田プロダクションに所属しながらも個人事務所も立ち上げ、取締役に名を連ねているほどです。今後の収益を見越した節税対策とも言われていますが、それだけ明るい未来が待っているタレントになっているということがうかがえます」(前出・関係者)

 そんな大島だからこそだからこそ、今回の発言はすでにAKB48はソロ活動をするための踏み台だったのかと思わせる発言に捉えられたようだ。国民的アイドルとして多くのファンに愛された大島ゆえ、勘違いしてしまう人も多いのかもしれない。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。