2日、韓国の国会本会議場で議事進行を妨害するため催涙弾を投げ付けたとして起訴された元国会議員に、執行猶予付きの有罪判決が言い渡された。写真は韓国の国会議事堂。

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2016年6月2日、韓国・聯合ニュースなどによると、韓国の国会本会議場で議事進行を妨害するため催涙弾を投げ付けたとして起訴された元国会議員に、執行猶予付きの有罪判決が言い渡された。

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ソウル高裁は同日、銃・刀剣・火薬類等取締法違反などの容疑で起訴された金先東(キム・ソンドン)元議員のやり直しの裁判で、懲役1年、執行猶予2年を言い渡した1審判決を破棄、懲役8年、執行猶予1年を宣告した。高裁は減刑の理由について、憲法裁判所が「暴力行為等処罰に関する法律」の一部の条項について違憲判断を下したことを挙げた。金元議員は裁判中、同条項の違憲性を訴え審判請求を申請、憲法裁判所が昨年9月に違憲判断を下したため今回のやり直しの裁判に至った。

高裁はまた、「自身の意見と異なるという理由で暴力を行使し議事進行を妨害する行為は、議会民主主義の根幹を毀損(きそん)するもので、いかなる理由においても合理化できるものではない」とした。

金元議員は11年11月、米韓自由貿易協定(FTA)の批准同意案が強行処理されるのを防ぐため、国会本会議場で催涙弾を投げ付けた容疑で起訴された。

これについて韓国のネットユーザーから寄せられたコメントには、金元議員を擁護する声が目立つ。

「国会議員があまりに情けなく売国的だったから催涙弾を投げることになったんだ。たぶん尹奉吉(ユン・ボンギル。日本による植民地支配に反発し爆弾事件を起こした運動家)義士と同じ心境だったんだろう」
「手りゅう弾でなかっただけよかったと思うべきだ。セヌリ党(現在の与党)が今までしてきた蛮行と比べたら…」

「民主主義の根幹は、もう朴槿恵(パク・クネ)大統領が毀損したもんね」
「自身と意見が異なるという理由で国家機関を利用して弾圧を続ける朴さん(大統領)のことも許さないでね」
「金元議員はよくやったと思う。本物の爆弾を投げていれば、と思うくらいだ」
「歴史と民衆は金元議員の汗と涙を記憶するはずだ」

「今の裁判所で裁判したら、安重根(アン・ジュングン。伊藤博文を襲撃した独立運動家)義士も有罪になりそうだ」
「FTAを全身で止めようとした彼こそ、真の野党議員だ!セヌリを一掃しない限りこの国は終わる!」
「なんと、どうしたらそんな判決が…正義とはいったい何だろう?」(翻訳・編集/吉金)