「LIFE!」#6「ボクは君の…何?」星野源の重たすぎるオモえもん

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オモえもん「君にとってボクは、道具を出すだけの存在なのかな……」

NHK総合『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』。(NHK総合 毎週木曜22:25〜)。第6回(5月26日放送)のコントは、吉田羊が少年を惑わせる「大人の女1」「大人の女2」、いちいち発言が重たいキャラ「オモえもん」、タッグマッチでラーメンに挑む「最強タッグ」、塚地が加入した「梅雨入り坊や」の5本。


性格が重たすぎる「オモえもん」


今回、5本のコントのうち4本に星野源が登場。「大人の女」では鼻水を垂らした子供に、「梅雨入り坊や」では跡継ぎの梅雨夫に、そして「オモえもん」では着ぐるみを着て、と演じるキャラの振り幅がすごい。さながら星野源スペシャルであった。

「オモえもん」は、サトシ君(ムロツヨシ)が泣きながら部屋に帰ってくるところから始まる。ゴリヤマダにラジコンを壊されたサトシ君、オモえもんの道具(もとどおりクロス)でラジコンを直してもらうが……。

部屋の間取り、メガネに短パン姿のサトシ君、押入れの上段から登場するオモえもん、ポケットから出てくる道具、「テッテテー!」と鳴るそれっぽい効果音。言わずもがな、完全に『ドラえもん』のパロディーである。NHKなのに、ここまで怒られそうなラインで攻めてくるとは……!

オモえもんの姿は全身紫色。大きな尻尾にデベソ、頭に2つの耳、葉っぱ型のペンダントを首からぶら下げており、どうやらモチーフはタヌキ。一方ドラえもんでは、初対面の人に「青いタヌキ」と間違われて「タヌキじゃない!」とドラえもんが激昂する場面がよくある。そのタヌキをあえてチョイスするオモえもん、ドラえもんの「裏」をついたキャラクターになっている。

オモえもんの重たい言動も、ドラえもんの「裏」の声だと思うとなお面白い。

「毎回毎回こうやって道具を出して助けてあげるのも、サトシ君の笑顔がみたいからだよ」
「直してもらったら、もういいんだ……」
「ボクはさ……君の……なに?」
「こんなに何回も助けてあげたのにただの友達なんだ」
「わかったよ……もう何も出さないよ。どこへでも、好きなところへ行きなよ」
「GPS〜」
「君が弱虫だから!ねぇ!君が心配だから!君のために言ってんじゃん!なんだよもう出てく!出て行けばいいんだろ」

重い、重たすぎる。こうなると逆に、ドラえもんはよく毎回のび太に寄り添っているな……と感心してしまう。考えてみれば、ドラえもんは道具を出した見返りを求めない(せいぜいドラ焼きぐらい)。道具を出した見返りを求めるか求めないかで、ここまで展開が変わってくるだ。

オモえもん、六本木方面から怒られなければ続編や劇場版まで見てみたい。『オモえもん サトシの日本誕生』とか。サトシ君の命を助けた後のオモえもんは、さぞかし重たいだろうなぁ……。

今日の名言:初めて内村以外の人物から名言が!


第6回の『今日の名言』は、「最強タッグ」から。

'80年代半ばに活躍したプロレスラー、立花玄道(内村)。ラーメン店で注文したラーメンを食べ始めるが、店の外に当時タッグを組んでいたリック倉橋(田中)が現れ、しきりに「タッチ!タッチ!」と交代をアピールしてくる。交互にラーメンを食べ始める彼らだったが、煮卵とチャーシューの割合で揉めて場外(店外)乱闘へ……。
ひとしきり暴れたあと、お会計でリックから飛び出した一言が名言になった。

「これでちょうど800円です」

立花の300円とリックの500円が奏でるツープラトン(合体技)が決まった。このタッグを演じる内村と田中は、演出の西川毅から「コント愛が常軌を逸している(笑)」と言われた2人(参照:田中と内村のコント愛は常軌を逸している「LIFE!」#4)。『LIFE!』の中でもまさに“最強タッグ”なのだった。

ところで、先週のレビューで「『今日の名言』は全て内村光良の台詞から選ばれてる」と書いたばかりだったんですけど、今回初めてウッチャン以外の人物から名言が選ばれてました。特に縛りはなかったんですね……。

今夜6月2日(木)放送の『LIFE!』第7回は、ゲスニックマガジン、プラス車掌、妖怪どうしたろうかしゃんが揃う人気キャラ乱れ打ち回!いい〜仕事だなぁ〜(ゲス)

(井上マサキ)