近年、軽自動車も含めて装備が進む「自動ブレーキ」。

ニュースやCMで頻繁に登場することもあり、「ぶつからないクルマ」とともに、衝突回避に向けた技術として認識が高まっています。

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JAFが全国のドライバー35,614名を対象にしたオンライン調査でも97.3%がその存在を「知っている」と回答したそうです。

しかし、その中の約半数のドライバーが「ぶつからないよう、勝手にブレーキをかけてくれる装置」と誤解しているとして警鐘を鳴らしています。

「自動ブレーキ」は、正しくは「衝突被害軽減ブレーキ」。その名が示すとおり、ドライバーに警告音で危険を知らせることで減速を促し、それでも反応が無い場合に強制的にブレーキングして衝突を回避、または衝突被害を最小限に軽減する装置。

ドライバーの認知ミスを補完する装置に過ぎず、将来に向けて研究が進みつつある「自動運転車」が装備しているような物とは本質的に異なります。

もっとも、遠方まで障害物を検知できる「ミリ波レーダー」や「カメラ」などのセンサーと「クルーズコントロール」の組み合せにより、前走車との車間距離を常に一定に保ちながら全車速で追従走行できる車種も存在します。

「自動ブレーキ」と言ってもその性能は様々であり、特に軽自動車ではコストの関係で比較的安価な「レーザーセンサー(赤外線)」を使っているケースがほとんど。

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軽自動車にも遠方まで検知できる「ステレオカメラ」装着モデルが登場していますが、中には「レーザーセンサー」を「レーザーレーダー」と謳っているケースも見受けられ、消費者としてはあらかじめその性能をよく理解しておく必要があります。

また「自動ブレーキ」が機能する速度域についても、30km/h以下、もしくは50km/h以下と、動作速度域が限定されているシステムもあります。さらに、天候や道路状況によってもシステムが十分に作動しない場合もあります。

システムは日々進化を続けていますが、ドライバーは決して過信せず、安全運転を心がけることが重要です。

(Avanti Yasunori ・画像:JAF)

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