1日、ブルガリア戦を控えた日本代表の公式会見と公式練習が行われた。練習は冒頭15分のウォーミングアップだけが公開され、残り約45分は厳重に警戒されたピッチでトレーニングが行われている。

練習終了後、ミックスゾーンに現れた長友佑都はいつもどおり元気いっぱい。記者たちの質問にハキハキと答えていった。

「いいトレーニングができてコンディションも上がりましたし、いい状態です」
「(ブルガリアは)しっかりと守って、ショートカウンターだったり、カウンターが速い」
「引いた相手に対してどう崩していくのかっていうのは、今日もそういう戦術もできましたけど、みんなで認識できているんで、崩すための」

そう対戦に向けての自信を見せつつも、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督との個別面談は「ほとんど説教でした」と報道陣を笑わせた。

「説教」の中身を長友は「ちょっとしたポジショニングだとか、守備面もそうだし、攻撃面でもそうだし、あとは精度の問題だったり」と言う。

今回の事前合宿まで含めて、ハリルホジッチ監督は選手に非常に細かい部分を要求する。たとえそれが長友のような代表ベテラン選手でも構わない。蹴り方まで事細かに指導するのだ。そんな基本的な部分を要求されて、選手はどう感じているのか。

疑問をぶつけると、長友は3月29日に行われたシリア戦の例を出して説明した。5-0で大勝した試合の5点目は長友が起点だった。後半アディショナルタイム、長友のクロスからボランチの原口元気がゴールを奪っている。

長友はいつもならあの場面のクロスをインサイド気味に当てて蹴っていたのだという。だが、監督から「もっとインステップで蹴るクロスのバリエーションを持て」とアドバイスされていたので、インステップで蹴ってアシストできたのだとか。

「そういった細かいところですけど、監督から指導してもらっていることが活きてると思います」

アドバイスを素直に聞けるところも長友の強さだし、聞いたアドバイスを実戦で出せるのも長友のレベルだからなのだろう。

ハリルホジッチ監督の「説教」は、かなり有効なのかもしれない。

【日本蹴球合同会社/森雅史】