よく「世界7不思議」という言葉を見聞きする。ギザの大ピラミッド、バビロンの空中庭園など、古代ヨーロッパにおける建造物7点のことだが、中国ではこれに兵馬俑を加えて「世界8大奇跡」とすることが多い。陝西省西安市には「世界8大奇跡館」なる施設も存在する。(イメージ写真提供:123RF)

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 よく「世界7不思議」という言葉を見聞きする。ギザの大ピラミッド、バビロンの空中庭園など、古代ヨーロッパにおける建造物7点のことだが、中国ではこれに兵馬俑を加えて「世界8大奇跡」とすることが多い。陝西省西安市には「世界8大奇跡館」なる施設も存在する。

 中国メディア・巴蜀在線は5月31日、「日本の7不思議」と称し、日本旅行で経験すべきスポットについて紹介する記事を掲載した。記事が選んだ「日本の7不思議」は、京都の清水寺、兵庫の姫路城、広島の平和公園、京都の金閣寺、新幹線、富士山、そして福岡のラーメンだ。

 いずれも定番の観光スポットや乗り物を選択した感があり、特に奇抜さは感じられない。ただ、そのなかで福岡のラーメンを「不思議」の1つに選んだところに筆者のこだわりが垣間見える。記事は「日本料理は世界トップレベルの料理であり続けている。寿司は独特な日本料理として世界で広く注目され、愛されている。しかし、日本のラーメンこそが日本で最も流行している主食なのである」と説明している。確かに寿司よりもラーメンの方が身近でバリエーション豊かな大衆食と言えるが、よほど福岡、博多のラーメンに感銘を覚えたのだろうか。

 かくして選ばれた「日本の7不思議」、中国語では「日本7大奇跡」。確かに見事な景観であったり、意義深いスポットが並んではいるのだが、不思議、奇跡という言葉はいささかオーバーに思える。しかし、オリジナルの「世界の7不思議」の「不思議」は日本における誤訳のようなものであり、もともとは「素晴らしい景観」、「必見のもの」といった意味なのだとか。ともなれば、「日本の7不思議」と形容しても、何ら「不思議」ではないのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)