あのカンパンで「ぬか床」ができるだと!?  公式レシピ「ぬか漬け」ならぬ「カンパン漬け」を試してみたら……

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ぬか漬けといえば「料理ができる女」の代表的アイテム。過去には工藤静香さんがTV番組に出演した際、自身で漬けたというぬか漬けを持参しふるまったこともありました。

「私、家で漬物つけてるの」と言うだけで家庭的イメージは爆上げ。ヤンキーやズボラなどマイナスイメージがある女性であればあるほど、ギャップ萌え要素も出てくるのではないでしょうか。

そんな勝手なイメージを記者(私)が抱いていたぬか漬けが、なんとカンパンで作れるらしいのです。

カンパンメーカーとして知られる三立製菓のホームページに掲載されている「カンパンわくわくレシピ」。この中で紹介されているひとつが「カンパン床」です。カンパン、ビール、水など数種類の材料だけで「ぬか床」ならぬ「カンパン床」ができるという。……え、何、ぬか床ってそんな簡単に作れんの?

というわけで、「カンパン床」にチャレンジしてみたわけですが……。

【カンパン1キロて!!】

材料はカンパン1キロ、ビール500mlのほかに、鷹の爪、かつおぶし、塩、こんぶ。いたってシンプル! なんなら家に常備してあるものばかり。

と思いきや、カンパン1キロって袋入りカンパン5袋分なんですね。かなりの量!! 今回は購入しましたが、賞味期限が切れそうなタイミングなどでやると、一気にカンパン消費に役立ってよいかと思います。

【カンパンを荒く砕く】

さて、さっそく作っていきましょう。

まずはこのカンパン1キロを荒く砕いていくのですが、これが簡単じゃない。カンパンって小さくてちょっと硬いじゃないですか。手で砕くのがけっこうむずかしいのです。

途中からは袋を開けない状態で麺棒でガンガン叩いたり、袋を叩きつけたりして砕くやり方に変更。しかも量は1キロ。

知らない人に見られたら「あの奥さん、気でも狂ったかな?」的な光景かと思いますので、皆さんもやる場合は時と場所に気をつけて!

【問題発生。水でふやけない】

荒く砕いたカンパンは大きなタッパーに入れ、そこに水を入れてふやかします。作り方には「カンパンが柔らかくなったら練って、ビールと塩を加える」と書かれているんですが……はい、ここでも問題発生。

ふやけない……。

水の量が少ないのか、カンパンの砕き方が荒すぎるのか、水を入れてもふやけません。仕方がなくビールも加えた状態で練り、塩を加えました。あとは昆布、鷹の爪、かつおぶしを加え、混ぜ合わせれば「ぬか床」はできあがり! 好きな野菜を大きめにカットして一晩漬けるだけです。

【これで漬物ができるとは思えない!】

ここまで作って思ったことを正直に言いますと「こんなんで ぬか漬けできる わけがない」。思わず5、7、5になってしまうほどには不安。

だってこれ、「荒く砕いた大量のカンパンに、かつおぶしやら昆布やら塩やらをぶち込んで混ぜただけのワケわからない物体」でしかないですからね。ここに野菜を漬けて漬物になる? ないわー。

そうして一晩漬けた結果はというと……。

【なんということでしょう!!】

翌朝。「いやいやないわー」からの「なんということでしょう!」な劇的ビフォーアフターを期待して口にしたところ……まっず!! 

きゅうりもニンジンもダイコンもナスもどれも固くてまずい! 味もしない! もう見た目からして生野菜そのままで、浸かってなさそうなのがまるわかりだったけどもね!

【これは失敗としか……】

頼みの綱、三立製菓の「カンパンわくわくレシピ」を見てみると、

最初に漬けた野菜は塩気が強く、捨て漬けになってしまいますが、ボールに張った水で数分ほど塩抜きすればおいしくお召し上がり頂けます

*味見をしてみて、漬かりづらい野菜(ナスなど)はもう一晩寝かせてください。また、最初に塩もみしてから入れると効果的です。

いやいや、塩気ゼロだったけどな。

とりあえず塩もみをしてもう一晩寝かせたところ……やっぱり何の味もしない!!

その後、塩を足したりかつお節を足したりして3日ほど様子を見たものの、状態は依然変わらず。ぜんぜん漬かってくれないし、カンパン床自体、私がイメージするビジュアルと違う。ぬか床の粘土らしいネチャネチャ感がまったくない。

【あるモノを投入することに】

「くっ……もはやこれまでか……」と戦に敗れた戦国武将のような心持ちになっていたのですが、ここであることを思いつきました。助っ人を投入しようじゃないですか。

今あるカンパン床に、別のぬか床を足してみるのです。というわけで、さっそくamazonで「河村さんちの鉄粉ぬか床」という商品を購入。

翌日届いたので、今あるカンパン床を1/3ほど減らし、新たに米ぬかを入れて水を加え、全体を混ぜ合わせます。

頼む、河村さん、あなただけが頼りなんだ……!!

一度も会ったこともない河村さんですが、パッケージに載っている、人の良さそうな河村さん写真を見ながら祈りまくります。

【結果はというと……】

すると、翌日はまだ浸かりが薄く、味の馴染みも悪かったのですが、日が経つにつれ変化が……!! 野菜たちを「おいしい」と思える、そして誰が食べてもぬか漬けだと思える味になってきたのです! 

キュウリやダイコンなら一晩で(ニンジンやナスはもう少し時間が必要ですが)ちゃんと浸かってくれます。

3〜5日ほどもすると、カンパン床の見た目も最初のころとはまったく違うように。ところどころにカンパンの名残のようなものは見えるのですが、どこからどう見ても、これはぬか床みたいなビジュアル。もともとカンパンから作られているなんて思えないほどです。

【まとめ】

自分でカンパン床を作ってみた結果、まとめとして以下のことを記したいと思います。

・カンパンのみでぬか床を作ろうとするのは至難の業
・三立製菓の作り方のとおり作ってもうまく行かない可能性も高い
・米ぬかなど他の材料とミックスして作るのがオススメ

さあ、これで私もいつでもおいしいぬか漬けが自宅で作れるようになりました! 皆さんも、もし賞味期限ギリギリのカンパンや使いみちに困るカンパンがありましたらぜひトライしてみてください。

三立製菓のホームページの「カンパンわくわくレシピ」には、他にも「フライドカンパン」や「カンパン de ピザ」といったビックリレシピが多数載っていますので、こちらを試してみるのもいいかも。

また、冒頭で私は「ぬか漬けは家庭的なイメージ爆上げ」と書きましたが、あまりにおいしいぬか漬けが作れるようになると「もう男なんていらない」という境地に達するようなので、恋愛したい人にとってはこれはこれで問題かもしれません。

参考:三立製菓「カンパンわくわくレシピ」
撮影・執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch

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