中国経済が直面している現在の状況は、日本がかつて体験した「バブル崩壊」前の時期に非常に似ているとする見方があるが、中国メディアの中国経済網はこのほど、日本が自ら進んでバブルを弾けさせる政策を選択したことは日本の「3つの奇跡」につながったと説明、賢明な判断を絶賛している。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国経済が直面している現在の状況は、日本がかつて体験した「バブル崩壊」前の時期に非常に似ているとする見方があるが、中国メディアの中国経済網はこのほど、日本が自ら進んでバブルを弾けさせる政策を選択したことは日本の「3つの奇跡」につながったと説明、賢明な判断を絶賛している。

 記事は当時の日本が膨らんだ風船に自ら針を刺して破裂させるかのように、「自ら不動産および資本市場バブルを破裂させた」と指摘。当時日本が用いた針とは総量規制であり、大幅な緊縮政策だとし、その結果、日本の不動産市場や株式市場は大暴落したと記事は説明した。では、その後日本はどんな「3つの奇跡」を成就させたのだろうか。

 1つ目の奇跡は日本に莫大な海外資産をもたらしたことだ。急激な円高は日本企業の輸出に「壊滅的な打撃を与えた」と記事は指摘、「新たな発展方向を探し求める必要に迫られた」日本企業は海外投資に打って出る戦略を採用するようになり、日本政府の支持もあって国内に莫大な資産を築くに至ったと伝えた。

 2015年末時点で、日本は25年連続で世界一の債権国となったが、記事は「日本は海外にもう1つの日本を造り出した」と日本の莫大な対外資産に驚嘆を示している。

 2つ目の奇跡は「世界的な影響力と競争力を持つ国際企業を造り出した」ことだ。トムソン・ロイターの「Top100 グローバル・イノベーター 2015」は日本から世界最多の40企業が選出されたが、これは米国の35企業を上回る。そして3つ目の奇跡は「老齢化社会のための完全な社会保障制度を造り上げた」ことだという。「不破不立」、つまり古いものを破らなければ新しいものを打ち立てることはできないと記事は日本の政策の成功を絶賛。この絶賛には、ハードランディングを恐れる中国に勇気や知恵を与えることができる極めて貴重な先例という認識も含まれているのだろう。

 記事はバブル崩壊後の日本は「失われた20年」などと言われるが、日本が自らバブルを破裂させる政策を選択したことをとにかく絶賛。当時もし日本が不動産バブルの状態を「継続させる」政策を取っていたなら、今の日本の成功はあり得なかったという見方を示している。かつての日本と同じようにバブルに直面している中国はどのような政策を選択するだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)