峯岸みなみ写真集『SOUTH』より

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 今年でAKB48が10周年を迎え、同時に活動10周年を迎える同グループ一期生の峯岸みなみ(23)。6月18日開催予定の「AKB48 45thシングル 選抜総選挙」に向けて、「今年は10年の集大成」「有終の美を飾りたい」などと卒業をほのめかすような発言をしつつ選抜メンバー入りをPRした。しかし若手の台頭は激しく、今年は「にゃんにゃん仮面」として小嶋陽菜(28)も立候補するなど厳しい状況が続いている。

■卒業するする詐欺?今年の総選挙で答え合わせ

 グループ内でベテランの域に達し、昨年の総選挙で19位にランクインした峯岸。今年の目標は選抜メンバー16人に入るために、目標順位は16位を掲げている。

 そんな峯岸は「AKB48 総選挙公式ガイドブック2016」の誌面インタビューで「今年は10年の集大成。自分の“答え合わせ”がしたい」と意気込みをコメント。答え合わせとは「今の自分がどれだけ応援したいと思ってもらえる活動ができているのか、今の自分には背中を押してくれる人たちがいるのか」と自分の存在意義を確認する作業だという。

 他にも「最後の真剣勝負になります」「4年ぶりの選抜入りで有終の美を飾りたい」などと語っている。そして、卒業生たちの動向を見て「(卒業したメンバーが)それぞれの道をそれぞれのやり方で進んで、状況もバラバラだけど、全員が幸せそうで輝いていました。その姿を見たら、ずいぶんと未来に対する気持ちが楽になりましたね」と述べ、あたかも卒業をほのめかすような発言をしている。

 峯岸の“卒業するする詐欺”は今に始まったことではない。過去に幾度となく繰り返されてきて、ファンもメディアもウンザリした様子を見せている。3月には、主演を飾った映画『女子高』の完成披露試写会で「この作品がヒットしてからでないと卒業できません!」と発言するも、ほとんど話題にならなかった。現場の報道陣も数える程度で、閑古鳥が泣いていたという。

 今年始めに話題になったライザップでの肉体改造もファンから不評を買い、3月放送のバラエティ番組『有吉AKB共和国』(TBS系)で有吉弘行(41)から「気持ち悪くない?」と言われる始末。ライザップ公式チャンネルにアップされている峯岸のCM動画の一つは、なんと低評価が高評価の4倍以上を記録する始末だ。

「峯岸の総選挙16位以内の目標を阻む壁は多いですね。近年はAKB48で若手重視の起用が目立ち、センターを任された10代の宮脇咲良(18)や向井地美音(18)が台頭。そしてNMB48やHKT48、SKE48はもちろんのこと、2015年に活動をスタートしたNGT48のメンバーらが続々と総選挙にエントリーしている。各チームの人気メンバーが、本拠地のファンの組織票で上位を虎視眈々と狙っています。もう峯岸の時代ではないのは明らか」(週刊誌デスク)

 さらに今年は、「にゃんにゃん仮面」として小嶋が参戦。5月18日に開設された「にゃんにゃん仮面」のツイッターアカウントも、わずか2週間弱でフォロワー数が3万以上に膨れ上がるなど注目度が高まりつつある。元々小嶋の本体アカウントには268万以上のフォロワーがついており支持者は多い。フォロワー30万の峯岸の選挙順位は、あっという間に超えてくる可能性が高い。

「峯岸さんの選抜入りは微妙な状況です。人気に今ひとつ推進力がない要因は、やはりあの社会的に物議をかもした坊主事件。あの事件以来、イメージ回復には至っていないのが現状です。グループ内では若い新人がセンターに起用されて峯岸は窓際族扱い。また卒業するにしても、元グループ総監督の高橋みなみさん(25)が卒業したばかり。おまけに渡辺麻友さん(22)にも卒業の可能性が出ていて、“元AKB枠”は各局ともお腹いっぱいになる可能性が高いです。八方塞がりですね」(芸能関係者)

 上記公式ガイドブックでも「選抜次点(17位以下)」と予想される峯岸。はたして総選挙で先輩の意地を見せることができるのか。もはやかくなる上は、自らの貯金をはたいて投票権付きCDを買い漁るしかないか。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。