左SBで招集の槙野が見せたCBへのこだわり「器用貧乏にはなりたくない」

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 センターバックへのこだわりは失っていない。日本代表のハリルホジッチ監督は5月26日のメンバー発表会見でDF槙野智章(浦和)について「今回は左サイドバックで競争してほしい」と説明。これまでのセンターバックではなく、左サイドバック候補として招集した。

 合宿初日の30日夜にはDF陣のミーティングが行われ、「居残って40分ぐらいみっちり話す機会があった」という槙野は指揮官から「このチームにサイドバックで呼ばれている選手に足りないものを自分が持っている部分もあるから、それを出してほしいということを細かく話してもらった」と明かす。

「高さの部分、フィジカルの部分。守備では監督に評価してもらっているし、自分の良さもそこだと思っている。長友選手、藤春選手、太田選手、彼らにないものが自分にあるとおっしゃってくれたし、そこは自分の中で最大限に生かさないといけない。経験値はその3人に比べてないので、言われたことを理解して、プレーで表現しないといけない」

 ザックジャパン時代にも左サイドバックで起用されたことのある槙野だが、ハリルジャパンではセンターバックとしての起用が続き、そこへのこだわりも強かった。この日も「器用貧乏にはなりたくないというが本音」と偽らざる思いを口にする。

「真ん中もサイドもできるけどセカンドチョイスと見られてしまうと、昔の自分と一緒。僕ももう29歳になったし、代表での立ち位置としても引っ張っていかないといけない立場。常にベンチを温めることには悔しい気持ちもある。複数のポジションができるのはいいことかもしれないけど、一つのポジションで強みをグッと出していかないといけないと思っている」

 センターバックへのこだわりは持ちつつ、日々の練習、目の前の試合に向けて気持ちの整理はできている。「監督の求めることを理解した上で表現しないといけない。自分の中に不満や不安がある中でピッチに立つのは良くない。監督が評価してくれているポイントがあるから、そのポジションで試されているということを理解した上でプレーしないといけない」と誓った。

(取材・文 西山紘平)