退任示唆のシメオネ監督を慰留…アトレティコが大型補強を敢行か

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 アトレティコ・マドリードが世界トップクラスの選手を獲得し、ディエゴ・シメオネ監督の慰留に努める意向を持っている。スペイン紙『アス』が5月31日に報じた。

 アトレティコ・マドリードは5月28日のチャンピオンズリーグでレアル・マドリードにPK戦の末に敗れ、2年前に続いての準優勝に終わった。シメオネ監督は試合後の記者会見で「2位では誰の記憶にも残らない。今後も努力が必要だが、自分の身の振り方について考える時が来ている。決勝で2回敗れた後、(去就について)考えずに進むことが良いとは思えない」と、退任の可能性を示唆した。

 シメオネ監督が去就について含みを持たせる中、アトレティコ・マドリード側は指揮官の留任を強く希望。同監督を慰留すべく、世界トップクラスの選手を獲得することでバルセロナやレアル・マドリード、マンチェスター・C、パリ・サンジェルマンといったクラブと同等の戦力を整える構えを見せているようだ。

 とりわけ急務とされているのがFWの選手補強。コロンビア代表FWジャクソン・マルティネスを広州恒大へ売却した際に得た移籍金を補強資金とし、チェルシーのスペイン代表FWジエゴ・コスタの獲得へ向かうと報じられている。

 なお、補強の第一弾として有力視されているのはベンフィカに所属するアルゼンチン代表MFニコラス・ガイタンの獲得だ。昨年夏の移籍市場でも補強ターゲットに挙げられていた同選手。アトレティコ・マドリードとしては、ガイタンの加入を実現させることでシメオネ監督にプロジェクトの継続を訴えかけ、留任を決断させたい意向のようだ。