365日ゲーム漬けな仕事の裏側が明らかになるコミック『パパはゲーム実況者』著者インタビュー

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ニコニコ動画やYouTubeで人気を集める「ゲーム実況者」の生態が明らかになるコミックエッセイ『パパはゲーム実況者 ガッチマンの愉快で平穏な日々』が本になりました。

主人公は再生回数100万越えの実況動画を10数本抱えるガッチマン、絵は彼の妻 トラちんが手掛けています。出版にあたっての苦労話やエピソードをトラちんとガッチマンのふたりに聞いてきました。

『パパはゲーム実況者 ガッチマンの愉快で平穏な日々』は、ゲーム実況者として活動中のガッチマンの日常を、妻トラちんの目線で描くコミックエッセイです。

ゲームメーカーとの交渉、メーカー公認の生放送や数万人が集まるイベントの裏側など、あまり知られていないゲーム実況者の「仕事」と、ゲーム実況という新しくてユニークな職業に就いた夫であり父でもあるガッチマンが家族と過ごす「日常」が描かれてます。

ガッチマン(左):ゲーム実況者。ニコニコチャンネル『ゲーム実況者ガッチマンのガッチマンデー』を中心に活動中。

トラちん(右):ニコニコ動(静)画で不定期にゲーム実況や4コマ漫画を発表、夫のガッチマンのイメージイラストなども手掛ける。一児の母。

『ニコニコ静画』や同人で我が子を中心にした4コマ『ガチかぞ』を発表する一方、ガッチマンのニコニコチャンネルのイラストなども描いていたトラちんでしたが、夫に焦点をあてたコミックエッセイの依頼に最初は戸惑ってたみたいです。

トラちん 当事者にとってはゲーム実況という仕事のどこが独特で、変わっているのかわからなかったんです。それが日常だから。イラストは描いていますが、最初はイヤがってたよね。

ガッチマン だって遅いから。小さい1点のイラストでも頼むと2ヵ月くらいかかるし。他の方にイラストをお願いしたこともあるのですが、気軽にイラストを変えたりしたいものの、作りこんでいただいているので申し訳なくて...。(トラちんの)絵柄は気に入っているんです。要望どおりに仕上げてくれるので。ただ、催促すると機嫌が悪くなるし...。

トラちん 「わかったわかった、描くっていってるじゃん」って(笑)。

本の中には、急な依頼でアドベンチャーゲームを完全クリアーしなきゃならなかったり、メーカーからの無茶ぶりに孤軍奮闘したりと、動画や生放送を楽しんでいるだけでは見えてこない、ゲーム実況という仕事の裏側もていねいに描かれています。

トラちん 仕事先であった出来事を教えてほしいって言ったら、「今から言うよ」って...バアーってしゃべりだしたから、「待て待て待て」って(笑)。せめて箇条書きでいいから文章でくれと。

ガッチマン なので、思いついたことを実況用の仕事部屋のPCでダァーっと入力して送って...。

トラちん ガッチさんはそのまま出張に行っちゃって、次の日ファイルを開いたら中身は真っ白(怒)。

ネタ出し後、ガッチマンは極力執筆作業に口を挟まないように心がけたとか。そこには深い理由がありました。

ガッチマン 文句言ったらうるさいだけなんで。私が、コレはこうしたほうがいいとか言うと、後からグチグチ言われるじゃないですか、その後イヤなことがあったときとか「ここはこうすればよかった」って...

トラちん そんなこと言わない!

ガッチマン 彼女ひとりに任せたほうがいいじゃないですか。

トラちん 言わないよ!

ガッチマン ここは、お互いが喧嘩にならないためにも...。

トラちん なにをきいても、「いいよー」、「いいんじゃない」しか言わないから、広い心をお持ちだなぁと思ってたら、そうじゃなかったのか。

ガッチマン ほわっとしてたネタも、いいカタチでできあがってきたので、口を出さないほうがいいかなって思ったの。それで、全然違うほうにいっちゃうこともあるかなぁと思っていたけど、ほぼほぼイメージどおりだったんで。観てないわりには詳しいなぁというところが多かった。まさにこのとおりっていうのが。

トラちん 特に生放送は失敗しそうでハラハラして観てられないよ。長期出張時に生存確認では観るけどね(笑)。

ほかのゲーム実況者との交流や、ひとクセもふたクセもある業界の人々の生態、毎日ゲームをしているパパがいる家族の日常などを気になる要素を差し置いて、もっともトラちんが推したいのは...。

トラちん 猫ですね(キッパリ)。名前は「ぎん」って言うんですが、描き始めたらガッチさんの横にはぎんがいるようにしたくなっちゃって。最終的には常にぎんが横にいるみたいな状態が自然にできてしまいました。

書誌情報:『パパはゲーム実況者 ガッチマンの愉快で平穏な日々』